平和な毎日いつもと変わらぬ日々、それがどんなに幸せなことなのかを俺達はあの経験を通し学んだ。
そんな中、藤ヶ谷と俺は相も変わらずキス以上の関係には進まないまま今日まで来ていて。
(よし、今日のノルマはクリアっと)
数日後、ここはKis-My-Ft2の楽屋。
数時間後、スタッフがやって来て。
(なんか外野がうるせぇ)
(黙れニカ、宮田)
(横尾さん、もちっと待ってくれ頼むから)
(やっつけてやるんだ)
「あと少し、くっ」グイッと、その時タマにゲームを奪われてしまい。
俺の天敵は「スライム」寝ても覚めても、あのときの悔しさが頭から離れず。
子供みたいだと言われてもいい、あいつだけは絶対に許せない。
その帰り、ブツブツ俺が言葉を吐くのを黙って聞いていた藤ヶ谷が。
突然そんなことを言い見上げた夜空、時々俺らは「月の道」を歌う、あの日のことを思い出しながら。とたん、ギュッと握りしめられた右手。
強引に藤ヶ谷は俺を自分の車に乗せ連れて来られたのは、こいつのマンション。
そして…
(んだ…な、ごめん待たせて)
その数時間後、俺は藤ヶ谷の腕の中にいた暖かくて優しい温もりの。
(この匂い大好きだ、1番落ち着くわ)
これからも、ずっと共に歩いて行こう自分たちの夢を高みを目指して俺は満面の笑顔で微笑みかける。
「お前がいるから俺がいる」「俺がいるから、お前がいる」俺たちは変わらない例えこの先に何が待ち受けていようとも。
藤ヶ谷、お前さえいれば俺は輝いていけるから。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。