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第81話

闇との戦い④永瀬side
(とうとう追いついた…)

目の前には北山くんと藤ヶ谷くん、それに宮田くん二階堂くんの姿があった。

そして…

法師
よいか親兵衞、北山殿は他の者達の前だと闇の雰囲気を隠しておる、だからそれに惑わされる事なく一気に行くのだ


(そうか怪我をしていたのは)

永瀬
分かっています狙い目はあそこ
法師
そうだ、そこを刺せば闇が外へと出て来る
永瀬
そしたら、それを斬ればいいってわけですね


俺は刀を抜き握りしめ、すると一斉に皆が後ろを
振り返って。

藤ヶ谷
永…瀬?
宮田
嘘だよな!?
二階堂
なんで、お前が
横尾
あい‥つ…
北山
‥‥っ


驚きの声を上げる中で北山くんだけは、まるで来ることを予想していたかの如くジッと俺を見据え…「そうか分かっていたんだ、じゃやっぱり」それからスーッと前へと出で来て。

藤ヶ谷
北山!
二階堂
ミツ!
横尾
くっ…よ‥せ‥
宮田
横尾さん!しっかりキタミツ、
横尾さんが


横尾くんの怪我は、かなり酷いみたいで辛そうに
肩で息をしている。

藤ヶ谷
やめろおぉーっ


藤ヶ谷くんの叫ぶ声が、辺り一帯に響き渡り「けどゴメンなさい、そうは行かないんだ今の北山くんは俺達が知っている北山くんじゃないから」

と、そのとき視線が合い「…っ、どうして、そんな悲しい眼をし俺のことを見るんですか?」

北山
(永…瀬)


「えっ」その唇の動きは、確かに自分の名前を言っていた。

北山
(来いよ…受けて‥やる…から‥) ふっ


(そんな眼で見ないで下さい)

法師
何をしておる早く斬るのだ親兵衞


躊躇している俺にゝ大法師がそう言い「くっ、たああぁーっ」意を決して俺は斬り込む。

二階堂
よせ、廉!
宮田
キタミツ!
藤ヶ谷
させるかぁーっ


瞬間、藤ヶ谷くんが前へと出て!けど庇ったその
身体を北山くんは何故だか払いのけ。

藤ヶ谷
北山!


グサッ!
北山
くっ


その刃は腹部へと突き刺さり、嫌な感触が自分の手に伝わって思わず俺は刀を手離す。

二階堂
廉、お前なにをやっているんだよ!


ハッと我に返り前を向くと、お腹を抱え崩れかける北山くんの姿が。

(おっ…俺‥は)

藤ヶ谷
しっかりしろ北山、おい


その身体を支えるようにし抱きしめ、叫んでいる
藤ヶ谷くん。

(だっ…て‥だって…さ)

北山
永…瀬‥くっ
藤ヶ谷
おまえ声が!?
二階堂
ミツ!
宮田
廉、キタミツは、キタミツはなぁ~
くっ
永瀬
‥‥っ
横尾
バカ…自分を‥犠牲に…しやがっ‥て
北山
横尾…さ‥ハァハァ…お前に‥は…言われた‥か…ね‥ふっ
横尾
‥‥っ


(そっ、そんな闇なんか出て来ないじゃん!?)

北山
こい…つは‥俺の…大事‥な…後輩‥だから…ハァハァ‥俺が…眼を醒ま‥して…やらな‥ければ…誰が‥やるんで…ハァハァ
永瀬
北…山‥くん
北山
そんな顔…すんな‥ふっ
永瀬
けど
北山
ゴメン…な‥独りに…させ‥辛かっ…たろ?寂し‥かっ…たんじゃね
永瀬
ううっ、あっ


(俺が、俺が北山くんを刺した大好きな玉森くんの
メンバーでもある北山くんを)

心が張り裂けそうになり地面に崩れ落ちた、その耳に聞こえてきたのは。

法師
ふふふっ、ははは堕ちろ2人とも闇へ堕ちるのだ、そして我らの戦士となれ


ゝ大法師の勝ち誇ったように笑う声「そうか、これが本当の狙いだったんだ」俺たち両方を闇へ引きずり込むための罠。

永瀬
くっそぉーっ


それに、まんまと乗せられた自分が悔しくて叫び
続けていると。

北山
お前は悪くはない


(えっ)

北山
これは俺の戦いなんだ巻き込んでしまってゴメン、だけど絶対に護るから


風が、北山くんの心の声を運んで来て。

永瀬
きっ、北…山‥くん、きたっ、クッ


俺はただ泣く事しかできず慟哭の中に崩れ落ちてしまう、それが闇への入口だと知りながら。




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朱桜
朱桜
歴は10年を越えカッコ可愛い最年長が大好き“これからもずっと見続けていたい”そんな大切な存在だから想いの全てを物語に紡いでいます。 私が描く作品は絶対にKiさんは右で、その隣にいるのはFさん。 同じような気持ちをお持ちの皆さん、一緒に彼らの世界で浸りませんか。 宜しくお願いします―
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