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第77話

光と闇の心⑮北山side
藤ヶ谷
北山、のど渇いてない?何か飲むものでも持って来ようか


あれから藤ヶ谷は、ずっと俺の傍にいる。

藤ヶ谷
とはいってもここじゃ水くらいしか
ないけどな、ふっ


(心配してくれているんだ?ごめん)

藤ヶ谷
あっ、そうそう宮近たち向こうで一緒の部屋にいるらしい


まるで昔に戻ったみたいに、ひたすら喋り続け。

藤ヶ谷
なんだか賑やかだった塚ちゃんや
佐久間もいてさ


(俺が、また堕ちないよう気を遣ってくれているんだろ)

藤ヶ谷
しかしビックリしたよ、まさかこの玉で通信ができるとは


(で、あっちの様子はどうなん?)

藤ヶ谷
シメの声が聞こえたときは自分の耳を疑ってしまった、ははっ


(こいつ、そのことには一切触れやしない)

藤ヶ谷
北山、俺めっちゃノドが渇いてるんだけど、おまえ渇かないの?


(そりゃ、それだけ喋り続けていれば渇くに決まっているじゃん)

北山
‥‥‥
藤ヶ谷
えっ、なに?
北山
(や…ぶ)


俺は、なんとか言いたい事を伝えようと唇を動かす「あいつのことが知りたいんだ頼む教えてくれ」

北山
(なに…してる?)
藤ヶ谷
‥‥っ


しかし、一瞬言葉を詰まらせたもんだからグイッと腕を引っ張り更に強く訴え。

北山
(なっ、教えろって)
藤ヶ谷
薮…か?
北山
コクン(んだ)
藤ヶ谷
あいつ…は


「やっぱり何かあったんだ」その表情を見て顔が
強張る、すると。

藤ヶ谷
大丈夫だよ
北山
(えっ)
藤ヶ谷
今も北山のことを何よりも1番に考え行動している


藤ヶ谷は、そう言い。

藤ヶ谷
もしかして玉が光らないから心配しているの?


(違う、光ったのに応えなかったんだ)

藤ヶ谷
なぁ北山、俺は彼奴が何を考えているか分からないけど、これだけは言える
北山
‥‥‥
藤ヶ谷
今、薮は必死なんじゃない?お前を
助けようとして


(俺を?)

藤ヶ谷
心配するな絶対また元気な声を聞かせてくれるから


そして、こうも言葉を続けたんだ。

藤ヶ谷
俺が薮でも同じことをするよ、いや
そうじゃなくても俺は北山の為なら
なんだってしたい
北山
ふっ
藤ヶ谷
なんだよ当たり前じゃん俺にとって
北山はシンメってだけじゃなく自分
にとっての光りなんだから


(光…り?)

藤ヶ谷
小学生の頃からJr.に入ってそれなりにテレビにも出ていた、けれどうだつが上がらず


(藤…ヶ谷)

藤ヶ谷
藤ヶ谷とうさんなんて周りからも弄られヤル気もなければパッともしない


(おまっ…)

藤ヶ谷
だけど北山が入って来て一緒に組む
ようなり俺は変わったんだ、歌って
踊るのが楽しくてお前が隣にいる、
それだけで俺は弾けることができた


(ふっ、持ち上げたってなんも出ないぞ)

藤ヶ谷
だから北山は俺にとっての光り太陽
なんだよ、それが雲ったら浴びる事
により輝いていた者は生きては行け
なくなる必ず護ってみせるさ


ギュッと突然その腕の中へ抱きしめられ「バカ苦しい離せ」

藤ヶ谷
やだ…からな、くっ
北山
‥‥っ
藤ヶ谷
お前を失うだなんて絶対


その温もりは俺の心を癒し幸せな気持ちにさせて
くれ「分かっている俺は消えたりなんかしない、
お前らみんな俺にとって家族も同然、悲しませる
わけにはいかない甘えん坊だな、こんな藤ヶ谷、
久しぶりだ」

すっかり兄貴になったこいつも俺や横尾さんの前では可愛い弟になる事がたまにある俺は初めて藤ヶ谷と会った日のことを思い出していた、こいつの本当の想いなど知らず。

藤ヶ谷
北山


「そんな不安そうな顔をするな大丈夫だから」そう微笑みかけると藤ヶ谷も笑みを返し、そしてそんな心が落ち着く刻を過ごしながらも俺は近づいて来る何かを感じ取っていたんだ。

それは、闇の足音だったのかも知れない。




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朱桜
朱桜
歴は10年を越えカッコ可愛い最年長が大好き“これからもずっと見続けていたい”そんな大切な存在だから想いの全てを物語に紡いでいます。 私が描く作品は絶対にKiさんは右で、その隣にいるのはFさん。 同じような気持ちをお持ちの皆さん、一緒に彼らの世界で浸りませんか。 宜しくお願いします―
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