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第55話

力の源"絆"②藤ヶ谷side
俺の膝を枕にし眠る北山の寝顔は、いつものあの幸せそうな顔をしている。

(何故?どうしてこんな状況下の中で、お前を殺せと言われていた俺に笑顔で「ありがとう」だなんて言うだ、くっ)

北山
できないから苦しんでいたんだろ?


(「あぁ、そうさ」だって俺はお前のことが、ただのメンバーとしてじゃない1人の男として好きなんだから)

けど1度はそうしなければと思った、あの小屋で苦しむ姿を見たとき「それで地獄を見ずに済むのならば」と。

あいつらの為にも「でも独りで逝かせやしない」俺は覚悟を決め、お前に刃を向けたんだ。

北山
千賀の声が聞こえたからよ、ふっ


(俺にも聞こえたハッとしたよ何をやっているんだろうって、あいつが千ちゃんが眼を醒まさせてくれたのかもしれないな)

「俺らが、これからやろうとしている事は物凄く苛酷なこと彼奴らにとっては裏切りにも見えるだろう、けどそうしなければ元の世界へ帰してやれない」

そう言ったらー

北山
なら、やるっきゃないんじゃないの


お前は笑いながら、そう言って。

北山
藤ヶ谷おまえ独りでやろうとしてただろ俺を舐めんじゃないぞ、そんなことはさせない


(どれだけ俺を困らせたら気が済む?北山はキスマイにとってなくてはならない存在)

北山
それは、お前も同じ誰1人として欠けてはならない


(あぁ、だから生きて帰れ俺もお前が考えていることが分かるんだからな自分だけ犠牲になろうだなんて許さない俺の目は誤魔化せやしないよ)

伏姫は言った八つの玉が揃わなければ玉梓は倒せないと、けどその玉がなくては皆も帰ることが出来ない。

しかし玉梓と戦ったら玉は怨霊を封じ込める鍵となり消失してしまう、とどのつまり闇に打ち勝っても俺達は帰ることができないってことになる。

それに俺らがこの世界に来て関わってしまった人がいるのも問題らしい過去の世界の人間とは接触してはならないというから、そこに絆が少しでも生まれてしまった者は二度と元の世界には帰れなくなるんだそうだ、つまり玉が手元にあってもその絆を自ら断ち切らなければ帰れない「断ち切る」とは殺すということ。

(あり得ない話し…)

だから俺は極力この世界の者との接触は避けて
来た、しかし他の皆はそうじゃないはずだ。

また彼奴らにそういった者がいなかったとしても
玉なしで玉梓と戦う方法は1つしかないという、
それは全部の玉の光りを村雨丸に当て力を吸収し
光りの戦士が単独「闇の世界」へ飛び込むという
こと。

(それって北山だろ?させられるか、そんなこと)

だけど彼奴はやるって言ったんだ、そこへ飛び込んだら自分も囚われる危険性があると分かっていながら。

(なんせ爆弾を抱えているから)

そう、玉梓はそれも見越して北山を襲ったってことになる。

(汚い手を使いやがって最後は自分の手の中に治め、あいつを闇の戦士にし手駒にしようって魂胆さ)

だが彼奴は1度決めたら誰が何を言っても聞きやしない「ならどうする」他に救う方法が絶対にあるはずだ、それを見つけ必ず連れて帰ってみせる必ず。

(今はゆっくりと眠っているがいい俺が傍にいるから安心して寝ていな、そしてせめて夢の中ではみんなと笑って過ごしてくれ)

たぶん俺達は、この世界で彼奴らと会ったとき心から笑うことが出来ないと思うから。




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朱桜
朱桜
歴は10年を越えカッコ可愛い最年長が大好き“これからもずっと見続けていたい”そんな大切な存在だから想いの全てを物語に紡いでいます。 私が描く作品は絶対にKiさんは右で、その隣にいるのはFさん。 同じような気持ちをお持ちの皆さん、一緒に彼らの世界で浸りませんか。 宜しくお願いします―
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