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第82話

闇との戦い⑤北山side
「ふっ、やっぱり来たか」永瀬が目の前に現れたとき俺は玉梓が言った言葉を思い出していた「だが、そうはいかない俺は絶対あいつを護ってみせる」

そして、向かって来た瞬間に前へと立ちはだかる
藤ヶ谷を払いのけ。

藤ヶ谷
北山!


こいつは驚いた顔をし俺を見ていたけれど「悪い、目を醒まさせてやりたいんだ」

(来いよ受け止めてやるから、グサッ)

北山
くっ


腹部に突き刺さった刃は痛みと共に、あいつの想いを伝え。

二階堂
廉、お前なにをやっているんだよ!


「違うんだニカ、こいつは俺を助けようとし」同時に身体は腹の痛みに耐えかねて。

藤ヶ谷
しっかりしろ北山、おい


崩れかけてくのを藤ヶ谷が支えてくれた、俺は必死で声を絞り出す

北山
永…瀬‥くっ
藤ヶ谷
おまえ声が!?
二階堂
ミツ!
宮田
廉、キタミツは、キタミツはなぁ~
くっ
永瀬
‥‥っ
横尾
バカ…自分を‥犠牲に…しやがっ‥て
北山
横尾…さ‥ハァハァ…お前に‥は…言われた‥か…ね‥ふっ
横尾
‥‥っ


横尾さん、かなりご立腹の様子。

(でも廉に刺された衝撃で俺の声は出るようになったんだ、やり方は間違っていたかもしれない。けど、こいつが俺を想う気持ちがそうさせた違うか?)

横尾
まったくミツってやつは


しかし問題は、その永瀬だ。

永瀬
ううっ、あっ


自分のしてしまったことに衝撃を受け錯乱し、闇が付け入る隙を与えてしまっている俺はなんとか落ち着かせようと不自由な言葉で話し掛けたんだが…「こいつ、ちっとも静まらないし」その時、ふわっと風が吹き「そっ、お前が届けてくれるの俺の気持ち」

(よく聞け永瀬、これは俺の戦いなんだ巻き込んで
しまってゴメンだけど絶対に護るから)

俺を見つめる廉の瞳、微笑んだ途端に。

永瀬
きっ、北…山‥くん、きたっ、クッ


(あちゃ~益々泣いてしまった、ははっ…でもタマ、こいつのことは俺が護る安心しろ)

そう思いながら、その姿を見つめていたそのとき。

北山
うぐっ


物凄い衝撃が、自分の身体を突き抜け。

藤ヶ谷
北山!
横尾
まさかミツ


(やっべ来てしまったみたい、くっ)

北山
うぐぐっ
藤ヶ谷
おい
源八
離れろ、そいつは闇に包まれる
藤ヶ谷
はっ?冗談じゃね誰が
北山
藤…ヶ谷‥マジで‥ほんと…だ‥
やべぇ…から
横尾
何を言っているんだよミツ
大角
もう止められん
北山
横尾…さ‥俺が…抗うの‥もう…
限界‥みて‥くっ
二階堂
そんな駄目だって逝くなミツうぅ
荘介
来る!
北山
二…カ‥くっ
道節
危険だ!
宮田
キタミツ、キタミツうぅ
北山
宮…田‥ぐぐっ…廉を‥頼む…ハァハァ
永瀬
あぁ、あ
北山
お願いだ、みんな離れてくれえぇーっ


その瞬間、どす黒い闇が全身を包み込んだのを感じ俺は両手で頭を抱え込む。

北山
うっわあぁーっ
藤ヶ谷
北山!
横尾
ミツ
宮田
北やん!
永瀬
‥‥っ
二階堂
ミツうぅ~っ


そして俺の意識は暗闇の中へと封じ込められてしまったんだ、そこは誰もいない無の空間、愛も優しさも感じることが出来ない寂しさと悲しみだけが漂う場所。

(俺は独りぼっちなの?母さんはどこ、親父どうして俺を捨てた誰か俺を愛してくれ寂しくて堪らないんだ俺は…俺は‥くっ)

愛されたくて頑張って来た自分が、否応なしに襲い掛かって来る。

(やめてくれえぇーっ)

ただ自分の悲痛な叫び声だけが響き渡っている中で、俺は何かと戦っていた。




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朱桜
朱桜
歴は10年を越えカッコ可愛い最年長が大好き“これからもずっと見続けていたい”そんな大切な存在だから想いの全てを物語に紡いでいます。 私が描く作品は絶対にKiさんは右で、その隣にいるのはFさん。 同じような気持ちをお持ちの皆さん、一緒に彼らの世界で浸りませんか。 宜しくお願いします―
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