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第76話

光と闇の心⑭千賀side
俺達は、ずっと走り続け体力も限界に来ていた。

玉森
はぁはぁ、はぁ…
千賀
タマ、少し休も?なっ
玉森
い…や‥っだ…くっ
千賀
そんなこと言ったって、もう歩くことも出来ないじゃん
玉森
這ってでも行く
千賀
ちょ、おい!


しかしタマはマジで地面を這いずり始め「本気?」でも、その姿を見て俺はもう何も言えず玉森の気持ち痛いほどよく分かる。

「ミツを傷つけようとする者がいる」それだけでも早く駆けつけたい思いにかられるっていうのにそれが可愛がっていた後輩の永瀬ともなれば、どれだけ胸が張り裂けそうになっていることか。

それに、これから起ころうとしている事は俺達だけの問題じゃない「廉が闇に惑わされミツを?」キンプリにとっても大切な存在を無くすことに繋がる、彼奴らだって今どんな気持ちでいるか、きっと歯痒い思いに耐えているに違いない。

でも廉はめっちゃタマのことが大好きなんだ、そんなタマと苦楽を共にして来たミツに対し本当にそんな事すると思う?俺はどうしても信じられなくて。

それから俺達は、なんとか前へ進み祠みたいな場所へ辿り着く。

(ここ…は?)

玉森
せっ、千賀…どうし‥た?はぁはぁ
千賀
あの…泉で‥見た
玉森
えっ


「ニカや宮田が伏姫と話をしていた場所」そう思っていると。

伏姫
やっと来ましたね


待っていたかのように、彼女は姿を現す。

千賀
貴女が伏姫?
伏姫
もう話しは聞きましたか
玉森
廉、廉は今どこに!
伏姫
その者なら先ほどここから南へ
行きました
千賀
俺達の方が先に城を出たのに
玉森
やっぱり馬を使ったのか
伏姫
はい、それで追い越されたのでしょう


(そうか、街道を外れ脇道を通って来たから追い抜かされたことに気づかなかったんだ)

伏姫
貴方がたに、お願いがあります
玉森
なに?
伏姫
大輔、ゝ大法師を闇から救って下さい


(法師さまを?)

玉森
それってどういう
伏姫
ゝ大は、もう人ではありません
千賀
なっ、そんなバカな
伏姫
本当です化け猫との戦いに破れ死して闇と化しました


(あの人が、まさか!)

玉森
じゃ廉は?一緒にいる廉はどうなるんだよ
千賀
タマ
伏姫
あの者は未だゝ大を信じ言われるが
ままに光りの戦士に刃を向けようと
しています
千賀
でも、いくらなんでもそんな事する
わけない
玉森
そう…だよ‥な
千賀
うん
伏姫
そうすれば闇から救い出せるとゝ大に言われているのです


(なっ、それって騙されてるって事じゃん)

玉森
だけどそんな力、俺達には
伏姫
刀に玉の光りを当ててごらんなさい
千賀
えっ


言われた通りやってみると刃は光りを吸収し。

玉森
これ!?
伏姫
それでゝ大をそうすれば闇から解放され彼は昇天するでしょう、しかしもし間に合わなかったら


(つまり既に事が済んでしまっていたらってこと?)

伏姫
小文吾の守護を持つ、そなたにこれを預けておきます
千賀
手鏡?
伏姫
それは水と同じ役割を果たす物、そなたなら手にすれば使い方が分かるはず
千賀
‥‥っ


俺が、伏姫から渡された手鏡を持つと突然それは
光りを放ち。

千賀
なんだ、これ!?


が、そこには驚くような光景が映し出されていたんだ。

千賀
ふーん、そういうこと
玉森
千賀?
千賀
分かった皆で力を合わせ、そう言いたいんだろ


その言葉に、伏姫は微笑みながら頷いた。

千賀
行こう廉やミツを助けるんだ
玉森
あぁ


「もう、これ以上あいつらの好き勝手にはさせない」俺とタマは祠を後にし皆が待つ洞穴へと急いだ、もうすぐ戦いの火蓋が切って落とされる。




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朱桜
朱桜
歴は10年を越えカッコ可愛い最年長が大好き“これからもずっと見続けていたい”そんな大切な存在だから想いの全てを物語に紡いでいます。 私が描く作品は絶対にKiさんは右で、その隣にいるのはFさん。 同じような気持ちをお持ちの皆さん、一緒に彼らの世界で浸りませんか。 宜しくお願いします―
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