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第7話

思わぬ再会②二階堂side
(仲間、仲間ってなんだよ?)

俺の記憶は、重い蓋で塞がれているかの如く固く閉ざされている。

ここへ来たとき周りの連中は皆、異様な目をし俺のことを見てた。

まぁ、なんて髪の色
まるで鬼のようだ


(なんだ?どうしてそんな眼で俺のことを見る)

見ろ、あの瞳を
おお~こわっ
子供
あの人だれ?
流れ者か何かでしょ関わらないほうがいいわ


(なんなんだ?いったい)

子供
鬼さん、こちら手の鳴る方へ
こら、やめなさい


(何処へ行っても白い眼で見られ独りぼっち、なのに今さら仲間だって)

北山
メシができたぜ、ほらニカ食え


(こいつの顔、なんだかムカつく何がそんなに嬉しいんだか俺にはサッパリ分からねぇ)

北山
で、お前の話を聞かせてくんない?


(どうして話さなきゃならないんだよ聞いてどうする、それで今までのことが全部消えるとでも)

北山
言いたくないんならいいんだけどさ、いつか


黙っている俺を見て北山ってやつは寂しそうな表情を見せ。

(なんて顔をするんだ、胸が張り裂けそうなくらいに苦しい俺は何か間違えてるのか?なら教えてくれ、俺だって知りたいんだ自分がいったい何者なのか)

次の日、こいつが自分と同じ玉を大事そうに持っている事に気づく。

北山
んっ?あぁ~これ、そうだ!お前も持ってるんじゃね


(持ってるよ、けどアンタには見せない。これはあの人の大事な形見だから)

たった1人、唯一俺に優しくしてくれた母親みたいに温かかった人の。

北山
持ってないんだ
二階堂
これからどうする?


俺は、話しを反らす。

北山
そうだな足利成氏って知ってるか?
二階堂
名前だけは
北山
古河の当主らしい俺は、そいつにこの刀を返さなきゃならないんだ
二階堂
どうして?
北山
世話になったオヤジの遺言でな
二階堂
死んだの?
北山
俺らの時代では治る結核もこっちでは不治の病ったく堪らないぜ
二階堂
‥‥‥
北山
生まれた時代が違うってだけで、治る病気も治らないだなんてさ


(あの人も死んだ俺の目の前で、でも俺は苦しんでいるあの人に何もしてやれなくて。こいつも大切な人を亡くしてるんだな俺と同じに)

北山
ニカ?
二階堂
あっ、なに
北山
 悪いんだけどさ付き合ってくれない


何故だか俺はこいつといると自分を取り戻せそうな気がし、その言葉に頷く。

そう言えば昨日も自然と身体が動き追い掛けていたんだっけ「置いてかれたくない」そう思ったから。

俺は、もう独りにはなりたくなかった。

(なら、こいつを利用してやろう、そうすれば自分も楽できるから)

最初は、そんな思いで同行したんだ。まさか、あんなことになるだなんて思ってもみなかったから。