(うわっ、懐かしい~)
俺は夢を見ていた、そこはNHKにある稽古場で。
(そうだ、あの日ミツと俺は一緒にNHKホールに
来ていたんだっけ)
思い出した過去の記憶…
雑誌撮影のあと、何故だかミツはガヤを避けるようにしスタジオを出て行き。
そして、連れて来られたのが。
「トッツーに会いたかったから」そんな理由どうだっていい、だからってどうして俺を巻き込む?
塚ちゃんにそう言われ渋々俺はそこら辺を歩き始め辿り着いた所、ここはいろんな思い出が詰まっている俺達の始まりの場所。
と、そのときピカッと頭上が光を放ち思わず天井を見上げた先に。
光る穴から顔を出している見知らぬ男の姿
「ゆっ、幽霊?んなバカな」
何がなんだか分からないでいると勝手に身体は宙に浮き。
「こんなの有り得ない勘弁してくれ」
そこで目が覚める
(そうか俺はこうやって呼ばれたんだ、なるほどね)
(あぁ…って、んんっ?こんな声、聞こえてたっけか)
(あれは、荘介だったんだ)
(えっ、ミツたちに!?)
同じころ、俺らの後を追うようにして千賀やタマもこっちへ向かっていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。