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第32話

仲間を想う心②北山side
(藤ヶ谷お前いったい何処へ行こうとしているんだよ?何を考えている)

前を歩くその背中を陰から見つめ俺は呟く、そして暫く進むと祠のような場所へと辿り着き。

(ここは?)

源八ですか
藤ヶ谷
あぁ


そこに現れた、ぼわっと浮き出るような人影。

(なっ、なんなんだ!?あの時代劇に出て来るような
お姫さんは)

藤ヶ谷
伏姫、俺は
伏姫
いいのです全て見ていました辛い思いをさせましたね
藤ヶ谷
くっ、けど彼奴は北山はこんなことで負けたりはしない
伏姫
そうでしょう私もそう思います、でなければ真の戦士にはなれませんから


(真の戦士?あの法師が言っていた八犬士のこと?
じゃ、あれが伏姫…でも死んだんじゃなかったの
かよ!?それが今なんで俺の目の前にいるんで?)

藤ヶ谷
伏姫、頼む教えてくれ! どうしたら北山は闇の中へ引きずり込まれないで済む


(闇の中?引きずり込まれる、なんのことを言って
いるんだ)

伏姫
私にも分かりません彼の意思次第かもしれませんね
藤ヶ谷
意思?
伏姫
そうです1度、負の力をその身に受けた人間は闇から逃れることは出来ません、あるとすれば怨霊玉梓を討ち消すことだけ
藤ヶ谷
けどそれは北山でなければ出来ない事なんだろ?なのに、その北山が
伏姫
ですから彼が負に屈しない強い意思を持つ必要があるのです
藤ヶ谷
その為には見ていろと貴女はそう言うんですか
伏姫
‥‥‥
藤ヶ谷
あいつが独りで苦しんでいるのをただ黙って見てろと
伏姫
そうです、そしてもし負けたなら
藤ヶ谷
出来ない俺には絶対、だって俺は
あいつの事を
伏姫
なんだって言うのです?
藤ヶ谷
くっ、北山をこの手で殺すだなんて
無理だ!


(おまっ…)

伏姫
彼がもし闇に堕ちたなら全てが終わ
ります、ここだけではなく貴方がた
の世界も
藤ヶ谷
そうじゃなくても北山がいなければ
駄目なんだろ
伏姫
いいえ、あの者がいなくてもその玉さえあれば7人で何とかなるのです彼の魂を【孝】の玉に入れ込み玉梓を倒すことは可能
藤ヶ谷
ふざけんな何を言っているのか分かっているのか彼奴を犠牲にしろと?冗談じゃない、そんなこと出来るか
伏姫
落ち着きなさい源八、では貴方は全てが滅んでもいいと言うのですか?たった1人の者の為に
藤ヶ谷
貴女にとってはそうかもしれない、が俺にとっては…いや俺らにとって北山は失いたくない大切な存在なんだ
伏姫
だから彼の好きにさせた、そう言うのですね
藤ヶ谷
俺は彼奴を信じている、北山は闇の力なんかに負ける奴じゃない
伏姫
分かりました、しかしもし負けたならその時は他の者に彼を消して貰います、それでもいいですね?
藤ヶ谷
誰だ、そいつ?
伏姫
貴方に言う必要はありません
藤ヶ谷
ふっ、そっ…けど俺は必ず護ってみせる
伏姫
‥‥‥


(これが藤ヶ谷お前が抱えていた事なのか、あいつが苦しんでいたのは俺のせい負の力…闇‥この傷が)

藤ヶ谷が去った後を俺は追い掛けることができなかった今、俺と一緒にいることが彼奴にとってどれだけ辛いことなのか嫌ってほど分かったから。

伏姫
全てを聞いていましたね


(伏姫…)

伏姫
私は貴方がたの絆に頼るしかない
力弱き存在
北山
あんたに聞きたいことがある
伏姫
なんでしょう?
北山
俺がその玉梓ってやつをやっつけたら皆は元の世界へ戻れるのか?
伏姫
必ず、ただその為にはあなた自身が
手を汚すことになります
北山
どういう意味だ?
伏姫
村雨丸を取り戻すのです、全てはそれから
北山
分かった、がこれだけは言っておく
俺は絶対負けたりなんかしない信じ
てくれている藤ヶ谷や彼奴らの為に
伏姫
無事、成し遂げられることを祈って
います


(やってやるさ、もう1度みんなで楽しく歌ったり
踊ってバカしたいからよ、ふっ)

その為には、まず村雨丸を。

あんまり会いたくはないが俺はあの網乾とかいう奴を捜すことにする、それまでは他の連中と合流しないつもりで。




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朱桜
朱桜
歴は10年を越えカッコ可愛い最年長が大好き“これからもずっと見続けていたい”そんな大切な存在だから想いの全てを物語に紡いでいます。 私が描く作品は絶対にKiさんは右で、その隣にいるのはFさん。 同じような気持ちをお持ちの皆さん、一緒に彼らの世界で浸りませんか。 宜しくお願いします―
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