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第35話

仲間を想う心⑤二階堂side
ぬい
本当にいいの?内緒にしてて


俺は今、独りで旅立とうとしていた。

二階堂
これでいいんだミツに怪我を負わせたのは俺の責任
ぬい
荘介さん
二階堂
きっと見つけて来る、だから
それまでは
ぬい
‥‥‥


(当てがあるわけじゃない千賀みたいに何かが見えるわけでもないし、それでも俺は行くって決めたんだ男のケジメをつけるため)

なら貫き通せ
二階堂
誰?お前


とつぜん聞こえて来た声に思わず反応すると。

俺はお前、お前は俺
二階堂
なに訳の分からないことを
母上を看取ってくれて有り難う、もう1人の荘介
二階堂
えっ
お陰で無事こっちで会えた


(まさか犬川荘介!?そうか、あの人は向こうで息子に会えたんだ)

荘介
南へ行け、お主の捜し人はそこにいる
二階堂
本当か?
荘介
ただし気をつけるんだ闇が動き始めた危害を加えて来るやもしれぬ


(マジで?俺あんまり強くないからヤバいよ)

荘介
大丈夫だ心配するな刀を抜いてみるがいい
二階堂
こう?
荘介
それに玉をかざし


言われた通りにすると、ピカッと光が放ち。

二階堂
うわっ、なんだよ?これ
荘介
それでいい、その刀は魔物をも切り
裂く
二階堂
まっ、魔物!?
荘介
戦いになったら俺が力を貸す、いいな
二階堂
信じていいのか?
荘介
言ったろ俺はお前、お前は俺と


不思議なくらい、勇気と力が湧いた。

(ミツ、これでミツを捜しに行ける!だから待って
いてくれ)

けれど南へ南へと、ひたすら歩き続け陽が暮れると。バサッ、バサッ!

二階堂
うわわわっ!?なんかいる!


暗闇から鳥が飛び立つ音を聞くだけで身体は強張り動けなくなってしまい。

(やっぱり怖い、どうすればいいんだ?野宿なんて
無理だし、あのときはミツがいつも傍にいてくれ
たから、だから俺は安心して眠れたんだ)

でも今は…

キッキッキィーッ、何処からともなく聞こえてくる不気味な鳴き声。

二階堂
ひっ、ひえぇーっ


思わず走り出した、途端にドンッと誰かにぶつかってしまい。

うわっ
二階堂
いってぇ~


そしたら、目の中に薙刀が飛び込んで来てよ。

二階堂
まっ、魔物!か?
魔物?えっ、どこ?どこだよ


(待て、この声どこかで聞いたことがある)

よく見ると、そいつはガタガタと震え地面を這いつくばっていて。

おっ、おい道節、道節ってば


(宮田?)

二階堂
おまえ宮田か、何をやっているんだよ?こんな所で
宮田
その声は、二階堂?


が、クルリと振り返った姿は以前にミツと見た僧侶の格好をしていてさ。

二階堂
なっ
宮田
ほっ、本当に二階堂だ!うわぁ~っ


ギュッと飛びついて来た汗臭いやつ。

二階堂
ばっ、バカ!いきなり抱きつくんじゃねぇ
宮田
会いたかったよぉー
二階堂
ふっ


(俺も会いたかった)

宮田
俺、キタミツを捜しに
二階堂
えっ、お前も!?
宮田
二階堂もか?
二階堂
あはっ
宮田
あははっ


俺達は互いに泣きながら笑い会えた嬉しさにホッとして涙が止まらなくなる、それから今までのことを話し一緒にミツを捜しに行こうと決めたんだ。

二階堂
行こう宮田
宮田
おう


(ミツ、宮田に会えたよ早くミツにも会いたい)

月の光りを浴びて俺達2人が会えたように、きっといつかは…そう信じて。




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朱桜
朱桜
歴は10年を越えカッコ可愛い最年長が大好き“これからもずっと見続けていたい”そんな大切な存在だから想いの全てを物語に紡いでいます。 私が描く作品は絶対にKiさんは右で、その隣にいるのはFさん。 同じような気持ちをお持ちの皆さん、一緒に彼らの世界で浸りませんか。 宜しくお願いします―
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