第125話

最終決戦①
294
2020/01/14 10:00
いよいよ最後の戦いが始まる、けれどそれは試練の場でもあった。



・北山side

暗闇の中、妖しい佇まいで聳え立つ屋敷。

北山
お前ら自分の玉は持っているな


その前で、言葉を発する俺に全員が頷く。

北山
ちょ、出してみ


懐から、それを取り出すと途端にピカッと光を放つ【仁】【義】【礼】【智】【忠】【信】【孝】【悌】八つの玉、その輝きを村雨丸の刃に吸収させ。

北山
藤ヶ谷、宮田、お前らのにも自分の
玉の光をかざせ
藤ヶ谷
分かった
宮田
えっ、なんで?
藤ヶ谷
いいから、みや言う通りにして
宮田
あ、うん


(よし、これで準備OKだ)

北山
いいか単独行動はするな最低でも
2人1組で行動しろ
藤ヶ谷
みや、俺から絶対に離れるんじゃ
ないよ
宮田
ガヤさん
北山
タマ、廉のことを頼む
玉森
任して
北山
お前は大丈夫か?
玉森
心配しなくても俺は、もう決心が
ついている
北山
そっ、ふっ
千賀
ニカ、分かっているよな俺達は
二階堂
あぁ、お前に着いて行く千賀
千賀
必ず、ぬいを救い出してみせる
二階堂
闇の中から
北山
横尾さん
横尾
俺のことは心配しなくてもいい
藤ヶ谷
ワタ
永瀬
俺も皆さんの力になれるように
頑張ります
北山
無理はするな廉
永瀬
はい


それぞれの表情に、迷いはない。

北山
トッツー、塚ちゃん、宮舘、佐久間、阿部ちゃん、翔太、海人
藤ヶ谷
如恵留、宮近、シメちゃん、岸、
神宮寺、紫耀
戸塚
みんないるよ
北山
そっちから、こいつらのフォロを
出来るだけしてやってくれ
神宮寺
分かりました
玉森
頼むよ翔太
渡辺
はい
任せて下さい
永瀬
佐久間
必ず生きて戻って来て宮田くん
宮田
分かっている
阿部
応援しています
宮舘
見守ることしか出来ないですけど
横尾
それだけで充分さ
塚田
負けるんじゃないぞ
千賀
塚ちゃん
如恵留
信じて待っていますから
宮近
ニィ~二
二階堂
心配すんなって宮近
七五三掛
藤ヶ谷くん帰って来たら夢の国へ連れて行って下さいね
藤ヶ谷
あぁ、ふっ
平野
廉、俺達はいつも一緒だよ
永瀬
紫耀
高橋
俺も、俺達もだからね?
永瀬
分かっているって海人


(薮、俺はお前が何をしようとしているかは知らない。ただ自分のことを思っての行動だって事だけは分かっている、ありがと、ふっ…けど無茶はすんな俺はお前も大事なんだから)

月を見上げ、そう心の中で語りかけると。

北山
行くぞ


「おう」ギィーッと音を立て、扉を開けると中へと入って行く。

二階堂
不気味な感じだな



すぐさまニカが不安気に言った、確かに薄暗い廊下には所々にランプが灯ってるんだが辺りはシーンと静まり返っていて異様な雰囲気をかもし出していた。

藤ヶ谷
北山、俺が前で行く、お前は
後ろを頼む
北山
分かった宮田は藤ヶ谷の隣につけ
宮田
うん
北山
ニカと廉は真ん中の方がいいだろう
藤ヶ谷
そうだね千ちゃんニカと一緒に
俺らの後ろへ
千賀
OKガヤちゃん
二階堂
了解
北山
タマ、廉はその後ろに
永瀬
はい
玉森
分かった
横尾
何か仕掛けがあるかもしれない、
みんな気をつけて


それから横尾さんと俺が続き、2列の体勢で廊下を歩いて周囲を伺いながら前へと進んで行くと広間みたいな所へ突き当たった。

宮田
なんだろ、ここ?
千賀
宮田、油断するな何かいる!


そう千賀が叫んだのと同時に、ザザザザザァーッ!俺達は瞬く間に黒い集団に囲まれてしまい。

北山
チッ、来やがったな


とたん奴らは四方八方から攻撃を仕掛けて来てよ、キーン、カーン!

藤ヶ谷
北山!
北山
藤ヶ谷、俺より宮田をカバーしろ


キーン、カーン!

二階堂
千賀
千賀
俺は大丈夫、ニカは
二階堂
これくらい、どーってことねぇ
横尾
無茶するなニカ


キーン、カーン!

永瀬
タマさん、後ろ!
玉森
Thank You、廉


キーン、カーン!

藤ヶ谷
みや、こっちだ
宮田
が、ガヤさん


が、その予想以上の多人数に気がつくと俺らは少しずつ引き離されて行き。

藤ヶ谷
北山あぁーっ


藤ヶ谷の叫び声が響き渡る「こっちは大丈夫だ俺に任せ、お前はそっちを頼む」

二階堂
くっそぉーっ


悔しそうなニカの声を最後に千賀・宮田・藤ヶ谷・ニカの姿は暗闇の中へと消え俺のもとにはタマと廉、横尾さんだけが残る。

北山
くっ、これが目的か玉梓


(俺らをバラバラにし1人ずつ攻めようって魂胆だな、だがそうはいかない俺達の仲間はここにいる
メンバーだけじゃないんだ、どんなに離れてしま
っても彼奴らが繋げてくれる甘くみるんじゃない
ぞ)

玉森
宮田…
横尾
大丈夫だよタマ、太輔がついている
玉森
うん
永瀬
タマさん


強い絆は何よりの武器、だから絶対に負けはしない俺はやつに向かい心の中で叫び先へと進んだ全ての決着をつけるため。




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