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第12話

思わぬ再会⑤北山side
俺と二階堂は、足利家の領地に足を踏み入れていた。

二階堂
賑やかな所だなぁ
北山
まっ、ここら辺の村の中心みたいな
場所だからだろ
二階堂
現代で言えば東京近郊ってわけ?
北山
はあっ?
二階堂
違うの
北山
俺が知るわけないじゃん
二階堂
えぇ~教えてって
北山
あのな俺らこの時代の人間じゃないんだぞ
二階堂
そうだけど…さ


そして、街中を歩いて行くと城が遠くに見え。

北山
あそこみたいだな
二階堂
本当にそれ返してしまうのか?
北山
なんで、んなことを聞くんだよ
二階堂
銘刀だろ、もったいないとは思わない?
北山
別に興味ないし、だいいち俺が持っていても意味ねっから
二階堂
ふーん


だが俺達が先へ進もうとした、そのとき。

網乾(あぼし)
ほほぉーこんな所で会うとは奇遇だな
北山
お前は、あの時の
二階堂
誰だ?こいつ


偶然、網乾とかいう奴に出くわしてしまい。

網乾(あぼし)
どうだ、あれから少しは腕が上達したか
北山
試してみる?ふっ
網乾(あぼし)
私は構わぬが同行している者は震えているぞ


あげく言われて隣のニカを見ると、物凄い顔をしていて。

二階堂
べっ、別に、そんなんじゃ…ねぇよ
網乾(あぼし)
なら、お前から相手してやろうか?
二階堂
なに!
北山
よせ、二カ


そう叫ぶのと彼奴がニカに斬り掛かるのがほぼ同時で瞬間、ザクッと。

二階堂
‥‥っ
北山
くっ…う
二階堂
うっ、嘘…だろ!?なんで、どうして
庇ったりしたんだ
北山
忘れ…たか‥お前が…大切‥だっ‥て
二階堂
だからってよ!
北山
心配…すん‥な…こんなん‥かすり…傷‥くっ
二階堂
おい!


やつから肩に受けた刀傷の痛みで、俺の意識は朦朧としてくる。

網乾(あぼし)
ふんバカなやつ、そんな男のために
命を無駄にするとは
北山
てめぇに…こいつの‥何が分かる…って‥いうんで
網乾(あぼし)
私に斬られる相手の事など知る必要はない
北山
こいつは…二階堂はな‥すっげぇ…優しい‥やつなんだ
二階堂
‥‥っ
北山
ただ…意地っ張り‥だから‥素直になれねっけど‥ハァハァ
二階堂
ぁ…‥
北山
すぐ‥頭に…血が昇る‥し‥あげく…寂しがり屋‥で…怖がりと‥きてる
二階堂
なっ
北山
世話がやけ‥仕方ねっけど…こいつは‥こいつはなぁ~ハァハァハァ
二階堂
もういい喋るな
北山
俺の…大切な…くっ…弟みたいなやつ‥なんだ…手を出すやつは‥絶対に許さね…ハァハァ
二階堂
‥‥っ


(くっそ身体が思うように動かねぇ)

網乾(あぼし)
私には関係のないこと、が丁度いい
その村雨丸を頂いて行こう
二階堂
このやろう
北山
よせ…ニカ‥くっ‥お前が‥かなう相手
じゃ…ね‥ハァハァ
網乾(あぼし)
良かったな、こいつが止めなければ
さっそくこの刀の試し斬りをしているところだ
北山
くっ…んなこと‥俺が…させるか
網乾(あぼし)
まっ、お前に免じ今回は見逃してやろう
二階堂
くっ


視界から、不敵に笑いながら去って行く網乾の姿が徐々に薄れていき。

二階堂
おい、しっかりしろ


(うっ…せぇよ‥お前…そう騒ぐな…俺は…ちょっと…
眠たい‥だけなんだから、ふっ)

二階堂
宏光、眼を開けてくれ頼むミツうぅー


(そう…呼んで‥くれるの…嬉しい‥な…久々に‥お前に…名前を‥呼ばれて)

自然と口元が緩み、そのまま暗闇の中へ落ちて
行く。




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朱桜
朱桜
歴は10年を越えカッコ可愛い最年長が大好き“これからもずっと見続けていたい”そんな大切な存在だから想いの全てを物語に紡いでいます。 私が描く作品は絶対にKiさんは右で、その隣にいるのはFさん。 同じような気持ちをお持ちの皆さん、一緒に彼らの世界で浸りませんか。 宜しくお願いします―
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