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第50話

仲間を想う心⑦藤ヶ谷side
(ワタが北山を襲った、どうして?なんでだよ)

俺は目の前で起きている出来事が信じられなかった、けど自分はこいつを護ってやらなければなら
ない「いや護りたいんだ、ごめんワタ」

藤ヶ谷
北山、こっちだ早く
北山
藤ヶ谷!?


その手を掴み走り出し辿り着いた所、そこは化け猫がいると噂されていた山の麓。

藤ヶ谷
知っている?
北山
んっ?


きっとワタも、ここへやって来るはずと。

藤ヶ谷
この先の山で化け猫が出るらしい 
北山
本当か?


だから北山にも教えた、こいつなら絶対そうすると思ったから。そして山の奥へと入り暫く経った頃…

横尾
うわっ!?


「今の声はワタ!」それは、確かに渉の叫び声で。

北山
あれは!
藤ヶ谷
お前はここにいろ俺が行って来る
北山
でも
藤ヶ谷
いいから言うことを聞け北山
北山
藤ヶ谷
藤ヶ谷
絶対に動くんじゃない分かったな
北山
おっ、おい


「今のお前を行かせるわけにはいかないんだ」そう心の中で呟き声のした方へと急ぎ戻ると。

化け猫
シャアァーッ
横尾
ううっ、くっ…そ


化け猫がワタの身体の上へのしかかり物凄い形相で今にも喰らいつこうとしている光景が目の中に飛び込んで来てよ。

(冗談じゃない!これ以上、大事な仲間に手を出されてたまるかってんだ)

持っていた弓をかまえ奴めがけて放つ「ピューッ、グサッ!」それは、あいつの眼を貫き。

化け猫
ふんぎゃあぁ―
横尾
‥‥っ


バッ、ガサガサ、ガサッ!その姿は山の中へと
消え。

横尾
ハァハァハァ


(ふぅ~間に合って良かったぁ)

ワタは茫然とした顔をし、俺のことを見つめていたんだ。

横尾
仲間じゃなかったのか
藤ヶ谷
はっ?
横尾
だって、一緒にいたし
藤ヶ谷
ふーん、なるほど
横尾
なに?
藤ヶ谷
おまえ勘違いしている
横尾
どういうこと?
藤ヶ谷
あいつ北山は、れっきとした人間だ
横尾
けど俺の前で
藤ヶ谷
それは化け猫がバケていただけさ
横尾
でも
藤ヶ谷
眼を見れば分かる


と、ガサガサッと草むらがザワつき。

(ん?北山、あいつ来るなと言ったのに少し懲らしめてやるか)

横尾
あそこに何かいる
藤ヶ谷
野良犬か何かじゃない
横尾
迷い犬?
藤ヶ谷
たぶんな、クスッ


(放置みたいなものだけど…) ガサガサ、ドンッ!
「いって」

横尾
なっ、何か聞こえた
藤ヶ谷
気のせいだって、ふっ
横尾
いやでも、いてって


すると…

北山
藤ヶ谷てめぇ笑ってるんじゃねぇよ


(ばっ、バカ!こいつ何をやっているんだ片目なんか押さえながら出て来やがってさ)

横尾
やっぱり、お前は化け猫だな
北山
はあっ?何わけの分からないことを
言っているんだ


(それじゃワタが誤解するのも無理はない)

北山
お前が無視するから木に眼をぶつけちまったじゃねぇか
横尾
へっ?


(俺のせい?クスッ)

藤ヶ谷
お前こそ来るなと言ったのにどうしてここにいるんだ
北山
そう言われて行かないわけないじゃん俺だって心配だったんだから、お前にたげ任せられるかっつうの
横尾
えっ
藤ヶ谷
俺は、お前も心配なんだ
横尾
あの…
藤ヶ谷
自分の身体はもっと大事にしろ
北山
おまっ
藤ヶ谷
どれだけ酷使すれば気が済む
北山
藤…ヶ谷
藤ヶ谷
そんな事をされてもちっとも嬉しくないってーのにさ
北山
わっ、悪い
藤ヶ谷
‥‥っ


(やばっ)

北山の顔を見てハッと我に返ったときにはもう遅かった。

藤ヶ谷
くっ


自分の瞳から溢れ出す涙を止めることが出来ず今まで隠していた想いが口から飛び出し俺は泣きながら彼奴の身体にしがみつき揺さ振っていたんだ。

(頼む北山もう無茶はしないでくれ、お前はお前だけのものじゃない)

そんな俺を優しい眼をし、ただ北山は見つめていた。

(ごめん、こんなみっともない姿を見せるつもりじゃなかったのに)




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朱桜
朱桜
歴は10年を越えカッコ可愛い最年長が大好き“これからもずっと見続けていたい”そんな大切な存在だから想いの全てを物語に紡いでいます。 私が描く作品は絶対にKiさんは右で、その隣にいるのはFさん。 同じような気持ちをお持ちの皆さん、一緒に彼らの世界で浸りませんか。 宜しくお願いします―
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