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第70話

光と闇の心⑧横尾side
太輔をその場に残し、洞穴の中へ入った俺は。

北山
あんにゃろう…くっ‥ふざけやがってぇ


(なっ!?)

とつぜんミツの叫ぶ声が聞こえ急ぎ奥へ向かうと。

北山
ゆっ…るせ‥ね…ハァハァ‥ぜっ…て‥くっ
横尾
おい何があったんだ?ミツ


すると、その身体は怒りに震え俺が傍にいる事すら気づいていない様子で。

北山
うぐぐっ
横尾
しっかり
北山
あいつを…ぐぐっ‥うっ…わあぁーっ
横尾
ミツうぅ~


その瞬間、閃光が目の前を走り抜け。

横尾
こっ、これは!?


どうやらミツの身体から何か光りのようなものが
放たれているみたいなんだけど、それを見て大角
が。

大角
まずい
横尾
どういうこと?説明して
大角
力が暴走し出している
横尾
なんの?
大角
光りの戦士だけが持つ力だ本来は守護たる者が抑えているはずなんだが
横尾
守護…たる?
大角
お主に私が憑いているように、この者にも信乃が
横尾
じゃそいつは今、何をやっている?どうして出て来ないんだ
大角
‥‥‥
横尾
答えろ大角


(分からない?守護霊じゃないのか、なんで傍にいないんだよ)

北山
くっ、わああっ
横尾
ミツ!
大角
駄目だ今、近づいたらお主がやられる
横尾
だけど放っておけるわけないじゃん、あんなに苦しんでいて何とかしてやらないと
北山
くっ、ハァハァハァ
大角
闇だ闇の力と光りの力が何かを引き金に、その者の中で交差し戦っている


(ミツの中で?)

大角
お主の力で抑えられるものではない
横尾
少しでも可能性があのなら俺はやるよ
大角
どうしても?
横尾
止めても無駄さ
大角
ふっ、なら仕方がない力を貸そう
横尾
どうすればいい?
大角
刀に玉をかざせ
横尾
こう?


俺が大角の言う通りにすると玉は輝き、それはスーッと刃に吸い込まれていく。

大角
それで、あの光りを斬るのだ
横尾
分かった
大角
ただしお主の身体もただでは済まない、あの光りは聖なる力、闇や怨霊をも切り裂く
横尾
なっ!?


(覚悟するさミツを助ける為なら俺は、それでもやり遂げてみせる)

如恵留や宮舘らからミツの現状を聞いたとき太輔が、それを独りで支えようと頑張っていることを
知った。

なら俺も例えどんな事があっても護り支える、そう心に決めたんだ!あいつはミツと太輔は自分にとって掛け替えのないダチだから。

刀を構え深呼吸をすると…

横尾
たあぁーっ


俺は意を決しその光りの中へ飛び込んで行く、
シュッ、ザクッ!

横尾
くっ、負けるかぁ


シュワッ、ザクッ、身体中を光りが切り裂く、
シュッ、シュパッ、ザクッ!

横尾
うくっ…この‥闇だろうが…光りだろうが‥どうでもいい…けど‥ハァハァ…こいつ‥ミツを苦しめる奴は…俺が‥許さねんだからなぁ~


ズバッ、そして思いっきり刀を振りかざし叩き斬った、そのとき。

ピカッ!

横尾
うっわああーっ


その衝撃で吹き飛ばされそうになるのを必死で堪え倒れ込むミツの身体を両腕で抱え込み。

横尾
みっ…ミツ‥くっ


すると―

北山
横…尾‥さ…ふっ


こいつは、まるで呪縛から解かれホッとしたかの
ように微笑み静かに眼を閉じたんだ俺もまた意識
が遠退いていくのを感じていた。

「…った」この…声は?

藤ヶ谷
ワタあぁーっ


(太輔、ふっ)

藤ヶ谷
なんだよ、これ?いったい何があったっていうんだ!?ワタ、北山


(あとは任せた…)

二階堂
ミツ!?
宮田
こんな…事って


(ニカ、俊くん、そうか追いついたんだ3人ともミツのこと頼むね)。

そう思ったのが最後で、暗闇の中へと落ちて行く。




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朱桜
朱桜
歴は10年を越えカッコ可愛い最年長が大好き“これからもずっと見続けていたい”そんな大切な存在だから想いの全てを物語に紡いでいます。 私が描く作品は絶対にKiさんは右で、その隣にいるのはFさん。 同じような気持ちをお持ちの皆さん、一緒に彼らの世界で浸りませんか。 宜しくお願いします―
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