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第23話

自分の役割⑥玉森side
「どうしてこんな事になっちゃったんだろ」それは今から少し前、馬加大紀の屋敷の広間で。

玉森
いよいよか
怜香
あさけの大丈夫?
玉森
まぁ、ふっ
怜香
無理しなくていいのよ、なんだったら私が
玉森
それじゃなんの解決にもならない
怜香
でも、あなた
玉森
ありがと姉さん
腰元
では、そろそろ準備のほど宜しく
お願い致します
玉森
分かりました


(まずは、その顔を拝見しますか)

怜香
それではこれより、あさけのの舞いを御覧下さい


シャンシャンシャンー

いつものように俺は衣装を身にまとい何度もやった舞をしずしずと怜香の鈴の音に合わせ踊った、そしてその向こうに見える男の姿をしっかりと目に焼きつけ。

(あれが馬加大紀、ニヤけた顔をし随分と性格が悪そうだな)

ところが、そう思った次の瞬間。

玉森
うわっ、ズデン
怜香
あさけの!


俺は着物の裾を踏んづけ前のめりに転んでしまい「やっちゃった、どうしよう、かなりみっともない」

怜香
大丈夫!
玉森
ごめん転んじゃった
怜香
怪我は?
玉森
ない…けど
怜香
なら良かった、ふっ
玉森
姉さん


が、その拍子に着物がはだけ男である事がバレてしまってさ。

馬加
そちは女ではなかったのか!?
玉森
あ、あはっ


(参った…)

馬加
むふっ、むふふっ、そうであったか
玉森
あのぉ~
馬加
それはそれで私は嬉しいのだがな
玉森
げっ


ニヤッと笑った顔に、背筋が凍りつく。

(ヤバいヤバイよこれ、あれでしょ?時代劇でよく
やる気に入った相手を、その…)

馬加
この者をあないしてやれ
家臣
はっ
玉森
ちょっと待って、どこへ連れてく気
怜香
あさけの!
玉森
姉さん、姉さーん


「宮田、くっ」咄嗟に心の中であいつの名を呼んだ「嫌だ、あんな奴に触られたくはない」

家臣
ここで待っているがいい


(あの顔ゾッとした、まるで獲物でも見つけたみたいにヤらしい眼で俺のことを見てさ)

家臣
言っておくが逃げようとしても無駄だ観念するんだな


(じょ、じょーだんじゃない俺は男、そんな趣味)

宮田
俺、タマとだったらいいかな、なぁ~んちゃって
玉森
はっ?俺はお断り宮田に抱かれる気はないから


(嘘だよ、あれは雑誌のインタビューだったから)

宮田
タマ、んふふっ


(俺はお前とじゃなきゃ嫌なんだ、だから何としてでも逃げ出さなくては)

辺りをキョロキョロと見渡し所謂ここは武家屋敷、逃げ出そうと思えば逃げ出せるのだろうけど廊下に出れば必ず誰かと出くわすに決まってる。

そんなこと容易く予想ができ、どうしていいか分からず途方に暮れていた。

そのとき、ギィーッと音を立て扉が開き。

(やだっ、来ちゃったよ何処かに隠れなくちゃ)

慌てて俺は屏風の奥へ身を潜め入って来たやつの
様子を伺い、すると。

千賀
何処にいるのかな?タマ


(えっ、この声…は!?)

二階堂
玉森、いるんだろ?返事をしろ迎えに来てやったんだからさ


「ニカに千賀!?」ダダッと飛び出し無言で2人に
飛びつく。

千賀
たっ、タマ!?
二階堂
うおっ、飛び出す絵本みて~
玉森
はっ?バカ…か、お前
二階堂
うわっ、いきなりバカ呼ばわり!
あははっ
玉森
‥‥‥


(なんで、こいつ笑っているの?)

千賀
ニカ、声が大きい見つかっちゃうよ
二階堂
悪い悪い、あはっ


(ぜんぜん思ってないだろ)

二階堂
てか
玉森
なに?
二階堂
かわい~タマ
玉森
はあっ?
二階堂
マジで女の格好してんだ
玉森
悪かったな
二階堂
宮田が見たら喜びそうだ、ははっ
玉森
‥‥‥


(こいつ1回、殴ってやろうか!これにはいろいろと事情があるんだよ)

千賀
それより早くん逃げなくちゃ
二階堂
そうだった話しは後でゆっくりと


コクンと頷き俺達は裏口へと周り外へ出て河岸の方へ向かった、そこには。

怜香
あさけの、こっち
玉森
姉さん!
怜香
早く乗って


怜香が、ボートを用意してくれていて。

(さすがだ、ふっ)

千賀
ご協力ありがとう
怜香
あさけのを宜しくお願いします
二階堂
心配すんなタマは俺らの仲間なんだ
から
玉森
偉そうに、ふっ
怜香
元気でね
玉森
姉さんも、いろいろ有り難うございました


こうして無事、馬加大紀の屋敷から脱出した俺達はハグレてしまったミツと合流すべく道を急ぐ。

(待っていてミツ、今すぐ会いに行くから)




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朱桜
朱桜
歴は10年を越えカッコ可愛い最年長が大好き“これからもずっと見続けていたい”そんな大切な存在だから想いの全てを物語に紡いでいます。 私が描く作品は絶対にKiさんは右で、その隣にいるのはFさん。 同じような気持ちをお持ちの皆さん、一緒に彼らの世界で浸りませんか。 宜しくお願いします―
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