前の話
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私はわけあって、2年の春から野球部に入部した。
最初はついて行くだけでせーいっぱい
そんな野球部女子のお話です
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「花崎莉葉(はなさきりは)です。
ポジションはピッチャーとセカンドです。
よろしくお願いします🙇♀️」
ここから始まった。
おもいもしなかった野球部としての生活が。
キャッチボール。
1人だけ余って先生と😢
ノック。
2人の先輩。
助先輩&健先輩。
動きとか教えてくれたり話してくれたり
すごくいい先輩。→助先輩
見てて面白い謎な先輩。→健先輩
最初はすごく迷惑ばっかりかけてて
ノックが大っ嫌いだった。
でもね、知らないうちに助先輩が大好き
になってた。
休みだとすごく寂しくて、トイレに行ってて
いないと、すごく時間が長く感じる。
好きって分かってからはノックが大好きに
なった。守備が苦手な私にはすごくいい事。
でもね、きっと私のことはただの後輩
って思ってる。
頑張って気にしてもらいたくて
3年の階にある図書館に毎回行ったり
学校ぐるぐるしてみたり
とりあえず、一方的でも会いたくて
別に話すわけでもなく
ただ眺めるだけ
それだけで、一日ハッピーになれちゃう。
先輩が中体連で負けた時、悲しすぎて
泣きそーになった。でも私が泣くのは
なんか変な感じがしたから我慢した。
先輩と話せないと考えただけで悲しかった。
それから、次の日。
野球部ミーティング。
あっ。終わったんだって実感した。
もー話せなくて一緒に野球出来なくて
毎日見てもらえなくて。
心の支えがなくなった感じがした。
やっぱり初めはなんか寂しくて
ポカーンって穴が空いたようなかんじだった。
でも目標ができた。
助先輩よりいいセカンドになること。
そして助先輩と同じ背番号4をつけること。
それで先輩に少しでも近ずけるような
きがしたから。
だからめっちゃ頑張った。
食らいついて男子に負けないように
男子と同じメニューをこなして。
先生はみとめてくれたのかな。
私は4番を貰った。
嬉しくて嬉しすぎて泣きそーだった。
頑張れば叶うのかなって思えた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!