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第2話

私の幼なじみ
私と大輝は幼稚園の頃からの幼なじみ。家も近くなければ親同士が特別仲良い訳でもない。気づけば小さい頃から一緒にいた。
大輝は口が悪いけど、根は優しく自慢の幼なじみ。
中学時代は、2人で軽音部に入部した。軽音部といっても3年生が引退してからは2人だけだったからこれといった活動はできず、路上ライブを行うくらいだった。2人で弾き語りをしていた。
そして大輝は『千紘の歌声は世界一 』とよく褒めてくれた。
私を褒める時、大輝は決まって温かい笑顔を向けてくれた。
....だけど大輝が褒めてくれた歌声は、もう音符を紡ぐことは無い。
━━━中2の秋のある日、私は歌う意味を失った。あの瞬間のことは今でもよく覚えている。
それから、私と大輝の全てが変わってしまった。
お弁当箱を抱え、過去の記憶を思い出しながら歩いていた私はふと、足を止めた。...周りの景色が見慣れない。
ぐるりと辺りを見回してようやく自分がいるのは旧校舎だと気がつく。考え事をしてたせいか道を間違えたらしい。
旧校舎は、ここ数年間新楝が建設されてから、ちょくちょく部活で使われるだけの状態になっている。実際、私も旧校舎に足を踏み入れたのは始めてた。
少しワクワクしていたのもつかの間、ぐーと間の抜けた音を立て、胃が空腹を訴えてきた。
手には大輝のお弁当があったが、どうせ食べて貰えないのなら食べようとドアに手をかけ、目の前の美術室に入った。