第8話

6.
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2022/10/10 06:05
佐々木   side








『なんじゃこりゃ、』







3限目が、英語だったものだから


大吾に返してもらってから、ロッカーに入れっぱなしのまんまな教科書を準備して


なんとなくだけど、ぱらーっと、教科書をめくったら


ページ数書いてあるところに、なんかパラパラ漫画みたいに







「授 業 ち ゃ ん と 聞 か な あ か ん で 。」


「変 な 妄 想 し て へ ん で 。」






って文字が書かれていた。


ちょっと待って…、、











え、妄想してるんバレとん?




え、ちょ、は、がち??









え、私はいつあなたに、妄想してることを言いました?


エスパーなん?


かれこれ、数十年程一緒におったけど


私はあなたがエスパーであることに気付かへんかったぞ、?


そんなん…大問題やで?






頭がパニクりすぎて、焦りつつも


私は急いで机と人を避けて避けて


大吾の教室に走った。








教室を覗けば、男友達と楽しそうに話す大吾の姿を一瞬で見つけた。








『おったぁぁぁ!!西畑大吾ぉぉぉぉ!!』



西畑「、?!」






私の声に気づくと、ビクッと肩を震わせ


目を真ん丸にしていた。


そして、私の元に駆け寄ってくる。






西畑「声、デカすぎるやろ。」


「ビビってもうたやん。」


『今、声でかいとか小さいとかうるさいとか背が小さいとかどうでもええわ。』(


『って誰が背小さいねんっ、!!』


西畑「んなこと、誰も言ってへんわ!笑」


『…じゃなくてっ、なんやねん、これっ!!』






バンバンッと、手で英語の教科書を叩きつけた。






西畑「英語の教科書がどうかしたん。」


『え、まさかの無自覚ですか?』


『ここ。ここ。これよ。これ。』






大吾に見えるよう、私が先程見つけた落書きを見せつけた。






西畑「あぁ、それね。」


「あなたのことやから、絶対先生の話とか聞いてなさそうと思って、書いといた。」


『いや、確かに先生の話は聞いてないけどさ』(


『妄想って、なに?!?!』


西畑「え、逆にしてないん?」


「「今日のご飯は〜」とか「唐揚げ食べたいな〜」とか。」



























『私のことよく食べる豚とでも思ってるんか。』


西畑「豚っていってへんやん!」


『隠喩的な感じやろ?!?!』


『これでもダイエットしてんねんっ!!』









西畑「いや、よう「隠喩」って言葉知っとったな。」


『これでも文系女子やからな。』


西畑「英語できひんくせに。」


『…うるさいっ、』


西畑「図星やん、笑」









特徴的な八重歯を見せながら、無邪気に笑う大吾。


そんな笑顔を見れば、私の心臓近くがぎゅっと苦しくなった。


こんな気持ち、本当は抱いちゃいけないんだけどね、、。







『と、とにかく、これから私の教科書に落書きするんなら、もう絶対大吾には貸さへんからっ!』


西畑「えぇ、…それは困るなぁ、、。」


「じゃぁ、あなたが貸してくれへんなら、勉強も教えへんかもしれんなぁ〜」


『貸します。どんどん貸します。』


『なんなら、ロッカーから勝手に取っていって下さい。』


西畑「いや、ちょろすぎやろ。笑」






最終的には、何も解決せず、単に大吾に会いに来ただけのようなものになってしまった。


けど、私には、それでもいいと感じてしまう。


1日でも会えるなら、話せるなら、それでもいいって。


だって、それぐらい……ほんとに
























"好き"やから。

































男「ほんまに佐々木さんと仲良いなぁ。」


男「成瀬さんという高嶺の花を傍に置いておきながらっ、!!」


西畑「別に、浮気ちゃうやん。」


「それに、あれは単なる幼馴染。」


男「じゃぁ、紹介してや。俺のこと。」


西畑「、、…無理。」


男「なんでやねん、笑」


西畑「あなたにお前は似合われへん。」


男「おいっ、!!笑」












































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