第5話

3.
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2022/09/09 14:38
佐々木   side




澤田「あなた、今日お弁当?」


『いつも通りでーーーす。』


澤田「今日、先食べてて!」


『なんでー?』


澤田「先生に呼ばれてんの。」


『もう、優等生やな。』


澤田「違ぇよ、日直だよ。」


『あぁ、なんだ、』


澤田「はい、じゃね!!!」


「すぐ戻ってくるから!」


『行ってらっしゃーい。』






希美が、日直で職員室に行ってしまったため


仕方なく、1人でお弁当の包みを開け、


箸を取りだし、手を合わせて「いただきます」と唱える。


そして、ご飯を口に運ぶ。





『うん、美味しい。』




対して、いつもと変わらないおかずたち。


ころころとおかずを変えるのも面倒くさくて、


半年ぐらいは同じメニューだ。




正直、飽きるっちゃ飽きるっ


でも、まぁ、美味しいからオールオッケー!!


的な、めちゃめちゃ軽い考えで生きてます。はい。






希美が帰ってくる前に自分のお弁当を食べきらないよう、黙ってゆっくり食べ進める。


1人で黙ってるもんだから、周りの会話が自然と耳に入ってくんねん。


んで、その会話にさり気なく耳をすましてみる。





女「さっき、会議室の前通ったらさ、先生の会話が聞こえてきてさ、」


「来週辺り、転校生来るらしいでっ!!」


女「え、うそ?!がち?!」




うっそ!!!


転校生?!


転校生来るとか、もう少女漫画の1ページやんか。




女「男?男?男?」




え、ほんとそれ。


男やったら、これ、リアルに少女漫画。


まぁ、片想いしてる身やから、ヒロインでは無いんやろうけどな。


私はきっと、モブに値しますな。




女「多分、、お」


澤田「ほんと、お腹減った。」


『希美ぃぃぃぃぃぃぃ、!!!』


澤田「え、え、なに、どした。」


『どしたじゃないよ!!いっちばん大事なところやったんやで!?』


澤田「え、あ、なんかごめん。」





希美がタイミングよく、性別はっきり分かるところで帰ってきたもんだから


気になってしゃーない。


その子に聞けばいいって言われるかもしれないけど、


聞きづらい、ってのが本音。


だって、バレるやん?盗み聞きしてたの。(


そしたら、なんかイメージとか雰囲気とか、


思いっ切り悪くなっちゃいそうだからやめとく。





澤田「そういえば、さっき男子がダメ元で成瀬さんに告ってた。」


『え、うそ。』


澤田「うん、ほんと。」


『え、成瀬さん、なんて答えたんよ。』


澤田「そりゃ、断るやろ。笑」


「OKしてたら、逆にえぐいやん。」


『そう、だよね。笑』





成瀬さんには、大吾がいる。


当たり前じゃん、そんなの。


なのに、成瀬さんにまで何期待してんやろ。


こんなん、欲の塊やんな。





澤田「まぁ、あなたの意見を尊重するけど、私的には、次の新しい恋を見つけるのもいいんやない?」


『うん、』


澤田「ずるずると西畑くん引きずってたら、高校生終わってまうでっ!!」


「高校3年間、1回も彼氏できない将来後悔するような結果になってまうで?」


『分かってるよぉ、、そんなの、…』





1番自分がそんなの理解してる。


想っても無駄だって。


新しい恋見つけた方が、絶対幸せなんや、って。


わかっては、いるんやけどな笑





澤田「まぁ?別に?あなたが、そーーーーんなに西畑くんを想い続けていたいなら、私は応援したる。」


『え、うわっ、やっぱ希美好きだわ。』


『さっすが、我が友やな。』





真正面で、箸を進める希美を見て


グッ、と親指を立てる。




やっぱり、さすが我らが澤田。


持つべきものは友やな。笑









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