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第69話

LXIX
1,136
2022/08/13 06:46


あなた
…ん、









数分後、



切島から『爆豪から話は聞いた。大丈夫か?
     俺は事務所ついたぜ!』

という文章と一緒に、

B組の鉄哲とのツーショット写真が送られてきた。








あなた
…無自覚め。









『大丈夫だよ、ありがとう。
 てか私まだ2キロも歩いてないのに。』


と狛魏が送ると、





『あと何キロだ?』と返事が来る








あなた
10キロだから…









『あと約9キロ。』と送ると、



『狛魏は体力あるし、男らしく頑張ろうぜ!!』


と切島らしい返事が来る。








あなた
うん…私、男じゃないんだ。









と静かにツッコミながら、

会話を続けるのを諦めた狛魏は、



『ありがとう、お互いがんばろ。』

と言い、再び山を登り始めた。























あなた
つい…た?









途中から電波が悪くなり地図が見れなくなったので、


紙に書いてそれを辿って歩いていたら、

小さな小屋にたどり着いた。








あなた
あの、誰かいません…か、









扉の前でそう尋ねたところ、


赤い天狗のお面を着けた人が扉を開けた。








あなた
ひぇっ…
…狛魏、あなたか。
あなた
えっと…はい。


鱗滝左近次
儂は鱗滝左近次。さっそくだが…
鱗滝左近次
人々を救うヒーロー英雄として、
お前がふさわしいかを試す。
鱗滝左近次
荷物を置いて着いてこい。
あなた
!…わかりました。









冷たい木の床にコスチュームと鞄を置き、


制服にローファーのまま、
狛魏は鱗滝の後ろに着いていった。


走り始め、狛魏は気づいた。








あなた
(この人…足音がしない。)
あなた
(それに速い…何歳なんだろ。)









それから数分、

山の頂上についた二人。








あなた
あの、これから何を…
鱗滝左近次
ここから、麓の家までおりてこい。
あなた
…え、
鱗滝左近次
暗くなる前に戻ってくるんだな。









そう言い残し、鱗滝はその場からスっと消え去る。


狛魏はひとり、山の中でポツンと立たずんでいた。








あなた
やるしかないのかなあ…









鱗滝の気配を辿ればすぐにつくのだが、

その気配を一切感じられない。








あなた
あの人の…"個性"?
あなた
気配を消すとか…身体能力アップとか。









独り言を呟きながら、

来た道を戻ろうと後ろを振り返ったその時 ───








あなた
!…っぶな、ってぇ…









丸太が狛魏 目掛けてとんできた。


しかし、とっさに避けた狛魏が着地した場所には
落とし穴が。








あなた
ってて…なに、これ。
あなた
S○SUKEのコース?









そこであなたは気づいた。


この山には、沢山の罠が仕掛けられていることに。








あなた
…ローファーなんか、
履いてこなきゃ良かった。































ころ
ころ
更新できてなくてすみません!!!
ころ
ころ
三学期が始まってめちゃ忙しくて…(

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