第46話
XLVI
控え室にて、早苗姉さんと電話をしていた
私は、誰も来ないだろうと思いながら、スピーカーモードにしていた
そう話していると、
バンッ!と控え室のドアが開いた。
ブォン───と電話が切れる
残ったのは、ツー、ツー、ツー…という不通音
ピロン…と携帯が鳴った。
見ると、早苗姉さんからだった。
「ばくごーくんとごゆっくり〜💕」
すると突然、外の歓声が一気に聞こえてきた。
控え室にあるテレビで、様子を見てみると、
轟が飯田に勝ったらしい。
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始まりの合図を聞いた瞬間に、
かっちゃんは動き出した。
かっちゃんは、強い。
センスの塊なんだ。
かっちゃんとは、極力戦いたくない。
理由はふたつ。
ひとつめは、普通に強いし、手強い。
私の"個性"の事を1番知っている。
何せ、いつも一緒にいるから。
ふたつめは、
私は、友達とは戦えない。
かっちゃんと目を合わせると、
彼はドサッと倒れた。
彼を担いで、場外まで歩いていこうとした。
BOOM!!!
顔面に爆破をくらった
夢から覚めるには、
夢の中で、自殺をしないと…
そうだあの時…
ってことは轟も、知ってるってことか。
あんまやりたくなかったけど…───
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