「久しぶり」
この言葉に違和感を感じる
するとその人は、私の目を見てニコォッと笑った
あの御方って…誰のこと?
てかこの人、イカれてる…!
___三途乃ちゃん。
怒りが込み上げてくる
早苗姉さんを喰ったそいつは、
ヘラヘラ笑いながら消えた。
部屋に残っていたのは、手だけ。
涙がぽたぽたと、手の上に落ちる
私は、ここを出ていく事にした。
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爆豪勝己 side
体育祭の次の日、
クソババァに頼まれたから、
スーパーに行こうとした。
けど時期が梅雨だから、雨がすぐに降ってきやがる。
家の前の通りを、
傘もささずに歩いてる女を見つけた。
どこか狛魏に似ている。
俺は、ソイツを傘にいれてやった。
驚いた顔でこちらを見ている。
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クソババァにコイツを預けてから、
俺は買い物に行くことにした。
狛魏がひょっこり顔を見せた瞬間、ぱっと顔を輝かせた。
風呂場に行き、タオルを投げ渡す。
そう言い残し、俺は買い物に行った。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。