そして数日後
片付けも終わった私の家に、約束したメンバーが集結した
忙しいって言ってた2人も来てくれて嬉しい
酒は各自で持ち寄り
つまみに関してはピザでも頼もうということになった
結局2曲流す羽目になった…
カラオケ行った方が早かったかな?
キヨくんが私をじーっと見ている
え?マジで?
ぎゅー…ってえー!
フジくんがダキツイテキタ!?!?
なんか顔赤っぽいような?
酔ってない人程そう言います
ドサッ
重さに耐えきれず後頭部を打つ形で後ろに倒れてしまった私…
私をこの状態にした等の本人は…
この人寝てる?起きてる?
顔見えないからわかんないんだけど…
ヒラくん泣き上戸なんだ…じゃなくて!
何とかどかしてもらえた
危うく圧死するところだよ…
ぎゅー
泣き上戸なヒラくんなんかかわいい
抱きしめて背中ぽんぽんしてあげたくなっちゃう!
というか今してるなう!
ヒラくん髪サラサラだ〜
相変わらず彼は寝てるのか起きてるのか分かりません…目は閉じてるような…開いてるような…みたいな感じでとろんとしてます
フジくんはフラフラしながらカーペットの上まで行き心配になるほど勢いよくバタンッと音を立ててうつ伏せに倒れた
酔っ払ってるのは初めてだけど…
因みにこの間もヒラくんは私の腕の中です
駄々っ子みたいでかわいい
ガチャン
今私が立って彼が膝立ち…
なので彼が擦り寄ってるのは私の胸です
いきなりの真剣なトーンの声と力の入った腕に私は思わず固まる
私の胸に顔うずめたまま続ける
うん…だいじょうぶ
私のその言葉に彼が涙目で私を見上げる
ヒラくんが私のこと…こうして一瞬で戻してくれたんだから
ふにゃぁあと笑うヒラくん
本当に不安だったんだ…
めっちゃ素直!!かわいい!!!
お酒の力だけど…
彼の本音が聞けてよかったです
下から見上げる無意識の上目遣いヒラくんかわいい
本人に見せたら怒られちゃうなきっと
ヒラくんになんとかソファに移動してもらえた私は、ヒラくんに布団を掛け、フジくんの顔を覗き込んだ
どうやら寝てるらしい
布団かけるしか出来なくてごめんよ
ヒラくんにひらひらと手を振って私はシャワーを浴びに行き
戻ってきた頃にはヒラくんはぐっすりだった
私もロフトに登りなんとなくハシゴを上にあげて布団へ
明日は3人分作らなくちゃだなぁ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。