あれ?ここであってるはずなんだけどな…
私は今ある御屋敷の前にいます
洋館って言った方が相応しい家…大きな城門…は明らかに大袈裟なんだけど…それくらいすごい家
悠やっぱりお金持ち!
食事もいつも高そうなとこだったし、その度ちょっとある意味怖かったんだよね…
インターホン押せばいいかな?
ピンポーン…ガチャ…
今の声…どこから…
スピーカーっぽかったけど…
ガチャと本当に真正面のドアが開いて彼が手招きをして来た
横にメイドさんと執事が整列してる!?!?
えっえっマジモンのお坊ちゃん?
室内で靴履いてる時点で普通にって難しいんですが…
ガチャ
えっベッド?ベッドに?
いやにしてもデカッ!ダブルベッド
なにこれすっごいふかふか…ふわって体沈む…
コンコンコンッ
『悠様、お紅茶お持ちしました』
『かしこまりました』
声しか聞こえないけど…メイドさんだよね?
ほんと場違いだよ!
私こんなとこで何やってるんだよ!!
高そう…あの海外のティータイムの時に出てくるあの…あの3段のやつが目の前にあるよ
上から食べるやつだ確か
作らせとくって完全に金持ちのセリフだ…
私なんでここにいるんだろ?
…
夕飯時
本当にすごいセレブが食べるコース料理が運ばれてきた…
『かしこまりました』
…
ジャグジー…
いやこれも凄いんだけど…
メイドさんも『お飲み物置いておきますね』なんて言われて、ジュース付き…
金持ちの入浴じゃん…
あのセレブ姉妹かよ…
ジャグジーなんて初めて入ったよ…
悠には悪いけど…
落ち着かないな…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!