第101話

俺のグラスに…
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2020/08/08 14:53
〜フジside〜
(なまえ)
あなた
…………え?
フジ
フジ
ごめん!絶対困るってわかってるのにほんと…俺…

なんで行っちゃったかなぁ



ヒラはタイミング考えろとかいうけど…



早い方がいいとかも言うし…




でも俺は…




タイミングが自己中だよ…




あなたちゃんの頭が整理出来てなくて…




この間ボロボロ泣いてた子に…



(なまえ)
あなた
(* ´ ˘ ` *)フフフ
フジ
フジ
え?
笑…ってる?
フジ
フジ
あなたちゃん?
(なまえ)
あなた
フジくん…ありがとう
私正直嬉しい…でも…
フジ
フジ
いいよそんなにすぐ返事なんて求めてない!ただ…俺がキミのこの思ってるって知って欲しくて…ほんと自己中だよねごめん
(なまえ)
あなた
ほんと…もっと早く言ってほしかったよ
フジ
フジ
あなたちゃんそれってどういう…
(なまえ)
あなた
とにかく…今は保留でいいかな?
ちゃんとフジくんのことまっすぐ見れるようになったら…返事返すね
俺が握る彼女の手が熱い



月明かりで一瞬見えた顔は…



赤くなっている気がした
(なまえ)
あなた
ちゃんと…話すから…
フジくんには嫌な話になるけど…
フジ
フジ
いい、全部聞く
ヒラに出来ない話は俺にして?
それを言うと俺の手になにか暖かいものがポタリと落ちた
フジ
フジ
あなたちゃん大丈夫?
(なまえ)
あなた
へ?えっ……と…スッ……ごめん私スッ…泣くつもりなんて…
彼女は俺の手を離して自分の手で涙を拭い始めた


俺はそれを慌ててティッシュ持ってきて拭って彼女の頭をそっと撫でた






フジ
フジ
落ち着いた?
(なまえ)
あなた
うん…

お水飲んで落ち着いたようだ



ほんと俺タイミング…

フジ
フジ
ベッド戻れる?
(なまえ)
あなた
うん…
赤く腫れた目を見られたくないのか…あなたちゃんはほとんど俯きがちだった


その後ろを俺はついて行く


ガチャ

ヒラ
ヒラ
スー…スー…
(なまえ)
あなた
フジくんなんか…ごめんね
返事返せなくて…
フジ
フジ
ごめんは俺の方、何があったか知ってるのにこんな時に言った俺も悪い
(なまえ)
あなた
………
フジ
フジ
今は寝てていいよ
夢だと思ってくれていい
それくらい頭の隅でもいいから…



ほんの一欠片でもいいから意識してくれたら…



なんて…



わがままだな…本当に…


(なまえ)
あなた
スー…スー…zzz
フジ
フジ
俺が治せるかなぁ
ヒラ
ヒラ
パチッ
フジあなたちゃんのこと泣かせたな!
フジ
フジ
あっやっぱり起きてたなヒラ
ヒラ
ヒラ
当たり前でしょ (`^´)
あなたちゃんが嫌がるなら止めるつもりだったんだから!
フジ
フジ
ごめん…
ヒラ
ヒラ
でもいいよ…あなたちゃん嫌がってたわけじゃないみたいだし
にっこり笑うヒラ


俺はヒラの期待も裏切っちゃいけないんだよね…
ヒラ
ヒラ
あなたちゃんがフジの方見てるなら…いいと思うよ?
フジ
フジ
そう…かな?

俺の方…



少しでも見てくれるかな?



見てくれるかじゃなくて…



向いてもらわないと困るね

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