2017年10月中旬
いま、「もう謝らないで」って言った……?
2回も同じことを言われ、思わず戸惑い、上手く言葉が出なかった。
いや、でも──
衝動的に出た行動だった。
いつも苦しくて、「風俗に行きたい」と思うことはたまにあった。でも、「駄目だ」って思ってなんとか耐えたり、条件が合わなかったりと、今まで避けられてきた。
条件と気持ちが揃ってしまったときだ。
「友達と遊びに行ってくる」とメッセージを送ったら、「楽しんで」と返ってきたことを覚えている。
胸が痛かった。
でも、「莉生ちゃんのため」って思って行った。
今も胸が痛い。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。