私が炎も氷も使えるということは
父と母の性質をどちらも受け継いでいるということを意味する
炎に強い体に 氷に強い体
焦凍は体の中で完全に別れているけど
私は体の中で混ざり合うことがある
私が温度を調節出来るのもそのためだと思う
氷だけを使った後に、炎を使うと
冷えた体が一気に熱せられ体内で爆発を起こす
昔、軽くだが1度だけなったことがある
その時は少ししか使っていなかったから吐いただけで済んだが
今の威力でいったら四肢が無事ではないだろう
それからはどっちも使う可能性がある時は体内でもう片方を使っておく
体の中で混ざり合うということは滅多に起こらないが
両方を何度も使っているとよく起こり
片方の性質を持った片方の個性が出てくる
体育祭が始まる3日くらい前
炎と氷を駆使して防御と攻撃をしてきたけど
お互いの防御力も落ちてきて攻撃を体で受け止める形になってきてる
さっき溝内に綺麗に攻撃が入ったから息がしにくい
🩸
しまった、使いすぎてた
あんなに火力訓練したのに...
あと内蔵のどっかがやられてるのかな
でも、ここで諦める訳には行かない
お母さんたちも応援してくれてるんだ...
その期待に応えなくてどうする轟あなた!!
それに、勝たないとお父さんに認めて貰えない!
私を心配している焦凍目掛けて炎を放つ
しかし、その炎は氷のように冷たく輝く
蒼い炎だった
私の意識はここで終わっている。
あとから焦凍に聞いた話だと、その炎はとても冷たかったらしい
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!