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第11話

__10.
1,000
2019/01/24 15:54

「お疲れ様でーす」



『あなたちゃん、お疲れ様!わざわざ取りに来てもらってごめんね。』



出迎えてくれたのは社長だった。
私は この方に拾って貰えてなかったら 、 今頃どうなってたのだろうか…。

小さい事務所だから 、 余計 親身になって 話を聞いてくれたり 、
一緒に悩んでくれたりする。

第2の 父親的な存在でもある。



「ぜんぜん大丈夫です!ところで、何を……」


社「えっとね 、今度の撮影の詳細! 」


「なるほど!ありがとうございます!」


社「これからもあなたちゃんの活躍に期待してるよー!
やっぱり 、 僕の目に狂いはなかったな。」


「期待に応えられるよう、頑張ります!!!」


社「またなんかあったら言うんだよ。」


「ありがとうございます。失礼します」



そう言って 、 事務所を後にした。











「ただーいまー。」



((ん……?誰の靴だろ。))



リビングのドアを開けると 、 そこには



『おかえり。お邪魔してます』




た、


た、



たいすけくん?!




「え?」


とっさに固まってしまった私。



母「あら、おかえりなさい。」


((え、お母さんはなんでそんなに平然としてられるの…?))



太「あなたと共演することが決まったから 、 俺の口からも お母さんに報告しに行こうと思ってさ。」


母「そんなわざわざ良かったのに……。
それにしても 、 いい男になったわねぇ。」


太「とんでもない!」


((普通に話してる…))



とても 懐かしい光景に 、 少し変な感じがした 。

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