綺「それじゃあ、また明日ね!」
「うん!またね~」
そう言ってスタジオに向かった。
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「おはようございます!比名瀬あなたです、今日の撮影よろしくお願いします!」
そして 、 撮影はスタートした。
最近は 慣れてきたのか 、 ポーズの要望にも 応えられるようになってきた。
やっぱり 回数を重ねる毎に わかる事が増えるし、
楽しさも 増える。
本当に この業界のお仕事は 楽しくて仕方がない。
毎回 やりがいを 感じているのも 事実だ。
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『今日の撮影は以上になります。お疲れ様でした~!』
「お疲れ様でした!ありがとうございました!」
挨拶をしながら、楽屋に戻った。
『あなたちゃん、今日もお疲れ様でした!』
楽屋に入ってきたのは 、
私のマネージャーの高木さんだった。
「高木さん、お疲れ様です!」
マネ『実はね、あなたちゃんに朗報です!』
「えっ…なんですか…?」
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マネ『あなたちゃん、初出演ドラマが決定しました!!!』
「えっ、嘘ッ……」
頭の中が真っ白になったと同時に、
自然と溢れ出した涙。
マネ『これは間違いなく、舞い降りてきたチャンスだよ。
絶対 ものにしよう。』
「はい…ッ。 絶対頑張ります!!!!!」
私にも 、 素晴らしい チャンスがやってきた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!