次の日 、 学校に着くなり ……
綺「あなた~!!!連ドラ出演おめでとう!!!!!!!
このキャンパス内に女優がいる!って、すっごく話題になってるよ!!!」
大学に着くなり 、 綺羅が 私の元に 駆け寄ってきた 。
今日の新聞、ワイドニュースで 情報が解禁されたらしい。
「ちょっと綺羅!恥ずかしいよ…」
綺「気にしない気にしない!
てか、主演がたいぴーとかやばくない?!もう会っちゃったの?!」
さすがキスマイファン 。
私よりも そちらに食いつきました。
「そりゃお会いしましたよ。」
綺「うっわ!いいなぁ~すごいなぁ~!!!羨ましい!」
「なんじゃそれ!笑」
1人で興奮する綺羅を横目に 、
私は 教科書や キャンパスノートを開いて 講義の準備をした 。
・
・
綺「そう言えば 、 もう来週 キスマイの冬コンだけど…… 行って大丈夫なの? 」
帰り道に 冬コンの話になった。
(( そうか… あっという間に 来週になってた ))
「大丈夫だよ。一応帽子かぶったりはするから!」
綺「ほほ!なら大丈夫だね!あ~本当に楽しみだぁ!
その日のために 今まで頑張って来たんだよ!」
「よく頑張ってるよ綺羅は!」
綺「でしょでしょ?!私頑張ってるの、これでも。
頑張ってみっくんに愛を注いでるの!」
綺羅は恋する乙女みたいで 、 本当に可愛い。
みっくんの話をする時は 顔が全然違う 。(笑)
ある意味 、 わかりやすい。
・
・
綺「今日は 仕事だっけ?」
「ううん!今日は事務所に寄って貰うものだけもらって帰る!」
綺「そっか!気をつけてね!」
「綺羅もね!」
そう言って 、 別れた 。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。