僕はいきなり山田さんに話しかけられて、おどおどしながら答える。
えっ!友達なのにかわいいって思うものなのかな…
僕は、そんなことを一人で考えていると村河君が入ってきた。
山田さんは、なにかもったいぶるように話している。
それを村河君は見逃さずにまた僕を罵る。
いきなり山田さんは怒鳴り声をあげる。
その声の大きさに村河君もビックリしている。
そして、山田さんはゆっくりと続ける。
村河君はそう言いながら走ってどこかにいってしまった。
僕は、山田さんの方に目を移すと山田さんは村河君が走っていった方をずっと見つめてどこかに寂しそうだ。
山田さんはそう言ってるけど僕にはどこか悲しそうにしか見えなかった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!