〜蝶屋敷にて〜
伊黒小芭内
胡蝶、いるか?
神崎アオイ
!蛇柱様!しのぶ様に御用でしょうか?
伊黒小芭内
あぁ。
神崎アオイ
しのぶ様!蛇柱様がお見えです!
胡蝶しのぶ
あら、伊黒さん…どうかなさいましたか?
伊黒小芭内
一旦、甘味処へ来い。
〜甘味処にて〜
伊黒小芭内
最近、甘露寺の様子がおかしい。
胡蝶しのぶ
…なるほど。
伊黒小芭内
胡蝶はそう思わないか?
胡蝶しのぶ
…思い当たる点がひとつ…
伊黒小芭内
なるほど。では、俺から甘露寺の様子がおかしいと思ったことを話していいか?
胡蝶しのぶ
えぇ。どうぞ。
伊黒小芭内
敬語だ。
胡蝶しのぶ
?え?
伊黒小芭内
俺に対してだけ、敬語なんだ。
胡蝶しのぶ
甘露寺さんが?
伊黒小芭内
あぁ。
胡蝶しのぶ
あら…
伊黒小芭内
胡蝶は?
胡蝶しのぶ
いきなり、私に恋の病気の事を聞いてきました。
伊黒小芭内
…大問題だ。
胡蝶しのぶ
御館様に報告しましょう。
伊黒小芭内
あぁ。
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第4話 御館様へ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。