陣side
さぁーて俺の眠気もぶっ飛んだことやし、
早速弟たちを起こしに行くか!
まずは、せやなぁ
俺と同い年のくせに未だにぐーすか寝とる陸にしよか。
俺が陸の脇をこちょばすとうねる体。
よしよし、一人目完了!
ここからは陸にも手伝ってもらおう。
ほんなら次は、隣の部屋の彰吾。
というか、
陸の笑い声が隣から聞こえてたはずやのに
眠り続けるって中々の強者やな。
そう言いながら山彰は顔を布団に埋めた。
俺は無理やり布団を山彰から離し、
体を抱えて地上に立たせた。
そしてポリポリと頭を掻きながら
一階へと降りていった。
よしっ二人目完了と。
次は、山彰の隣のベッドで寝てた樹と翔平。
仲良く一つのベッドで寝る二人は小さくて可愛い。←
侍の如く眠り続ける翔平。
しかし寝返りのタイミングで
さっきまでベッドにいた樹の場所に翔平の手が触れた。
そうすると翔平は渋々布団の中から出てきた。
全くこいつは、
朝からこんなにテンション高いから大変やわ。
まぁええことなんやけどね。
三、四人目もよし。
ならば、最後はこの部屋の隣の瑠唯と健太と海青。
あらら、健太はもー。
布団もきずに腹丸出しで寝とるし。
瑠唯に至っては顔まで布団で被さってるやろ。
ほんまにこのコンビは朝から笑わしてくれるわ。
全く、この子らは!
すると各自、ようやくのっそりと起き始めた。
よし、あとは陸さんに任せよ。
十五人もおったら毎日朝から大変やわ。
でも大変な分、楽しさも十五倍。
なんだかんだ十五人兄弟がおるって結構ええで?
よっしゃ!ほんならこっからは陸にバトンターッチ!
next…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。