第3話

朝やで起きや
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2022/04/03 20:07
陣side
さぁーて俺の眠気もぶっ飛んだことやし、
早速弟たちを起こしに行くか!
まずは、せやなぁ
俺と同い年のくせに未だにぐーすか寝とる陸にしよか。
陸さん、朝やで、起きやー。
んーん、まだ寝る…
寝んといて!起きてーや!
俺が陸の脇をこちょばすとうねる体。
ハッハッ分かったから!やめてぇー!!
よしよし、一人目完了!
ここからは陸にも手伝ってもらおう。
ほんなら次は、隣の部屋の彰吾。
というか、
陸の笑い声が隣から聞こえてたはずやのに
眠り続けるって中々の強者やな。
山彰、朝やで!
彰吾
うーん、朝?
うん、朝!
彰吾
分かったー。
そう言いながら山彰は顔を布団に埋めた。
分かった、言うたやん!
俺は無理やり布団を山彰から離し、
体を抱えて地上に立たせた。
彰吾
はいはい、起きたよー。
そしてポリポリと頭を掻きながら
一階へと降りていった。
よしっ二人目完了と。
次は、山彰の隣のベッドで寝てた樹と翔平。
仲良く一つのベッドで寝る二人は小さくて可愛い。←
お二人さん、起きやー!
んっ、あさぁ?
そうやで樹、もう朝や。
おきる。
はい、おはよう。
翔平!樹は起きたで。
翔平
んむ…
侍の如く眠り続ける翔平。
しかし寝返りのタイミングで
さっきまでベッドにいた樹の場所に翔平の手が触れた。
翔平
…樹…あれ?樹は!?
なーにを寝ぼけとんや(笑)
樹ならとっくに起きたで。
翔平
おきたのか…よかったぁー!!!
やからあなたも起き。
翔平
い…
嫌じゃない!
そうすると翔平は渋々布団の中から出てきた。
なんやその、「しゃーなしな」的な顔は?
翔平
しゃーなしな。
もーやめぇーや(笑)
全くこいつは、
朝からこんなにテンション高いから大変やわ。
まぁええことなんやけどね。
三、四人目もよし。
ならば、最後はこの部屋の隣の瑠唯と健太と海青。
あらら、健太はもー。
布団もきずに腹丸出しで寝とるし。
瑠唯に至っては顔まで布団で被さってるやろ。
ほんまにこのコンビは朝から笑わしてくれるわ。
三人とも起きや、朝やで。
健太
…けんた、まだねる。
瑠唯
じゃあおれも。
海青
おれも…
なんやねんお前ら!
起きるもんは起きるんや!!!
健太
あー!!!やめて!
布団はがないで!
いや君は元々布団なんてきてなかったでしょ。
健太
陣くんのばーか。
ばかちゃう!
もう起きなさい!!!
瑠唯
あと五分だけ…
ダメですー、起きなさいー!
全く、この子らは!
はよ…起きーーー!!!!
海青
わぁー!びーくりしたー!
君たちが起きんからやろ?
すると各自、ようやくのっそりと起き始めた。
よし、あとは陸さんに任せよ。
十五人もおったら毎日朝から大変やわ。
でも大変な分、楽しさも十五倍。
なんだかんだ十五人兄弟がおるって結構ええで?
よっしゃ!ほんならこっからは陸にバトンターッチ!
next…

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