第24話
烏野のエースへのトス
練習前、
武田先生が監督さんを連れてきてくれた。
烏養さん。
…肉まん屋さんの人。
ゴールデンウィークの音駒との練習試合まで
監督を務めてくれるらしい。
早速実力を測りたいと、町内会チームとの
試合を始めることに。
私が部室に取りに行こうとすると、
外には、旭さん
おなじく窓の方で日向が見つけて話しかけている。
静かに東峰さんは体育館に入ってくる。
他の部員みんな嬉しそう。
あと、菅原先輩が
町内会チームのセッターに入って
試合が始まった。
菅原先輩が、セッターとして試合してるの
を見るの初めてだな。
そう言って嬉しそうに言う澤村先輩。
影山は、ソワソワしてて…笑う。
ーーーーー
日向のサーブ、ネットインで町内会チームが崩れながらも拾う。
そして東峰さんに、ボールがあがった。
私はギュッと息を飲む。
ブロックは3枚。
強烈なスパイクを撃つが、跳ね返される。
そう思った時、西谷先輩が拾っていた。
菅原さんが、打ち上がったボールの下につく。
悩んでいるみたい。
コートの外だけど、伝わってくる。
まだ悩んでいる。
まだ東峰さんが、呼んでない。
菅原さんは柴田さんにトスを上げようとしたとき
そう、叫んだ。
大きく手を振って、
トスを呼んだ
菅原さんは一番丁寧な少し高いトスをあげる。
私は自然と涙がでてきた。
私が心配するほど、この人たちは弱くなんかない
すっごく強い人たちだ。
東峰さんのまえに、
3つの壁が立ちはだかる
でもそれを打ち切るパワー。
ーーバシン。
これが、烏野のエース!!