第10話
月
えー。
…忘れたい。
ツッキーくんと山口くんが受けた私の
ファーストインプレッションは
きっと最悪だろう。
って考えながら、
移動教室のため廊下を移動中。
妙な視線感じるなぁ〜
地面見ながら歩いてた顔を正面に向けると
まさか、のまさか
今私が会いたくない人たち。
いや、無理無理無理無理無理無理無理
何も話しかけられてないし、
無難に横を通り過ぎよ…なんて
思ったけどそれは無理だった
いやぁぁ、絡まれとるぅぅ。
私が優しさで通りすぎようと思ったのにぃ。
語彙力ミジンコなのは認めるけどさぁ…
私が言葉を発する前に
横のキュルキュルボーイが
ニコニコ話しかけてきた。
入学三日で有名人って
私、何してんねん!!!
てか、何もした覚えないんだけど…
そう言って彼らは行ってしまった。
お兄ちゃん。
私は平和に高校生活送りたいのに
ミジンコって言われました。
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まぁ、あの二人と一緒にいるんだから
相当バカだよな。
『たかが部活、されど部活なのよ!!』