第13話
やりたいこと
私は家に帰ってずっと
部屋で布団にくるまっていた。
あーっなんで相手チームとか
考えてなかったんだろ。
翔陽達からしたら伊達工って敵だよね。
それなのにもぉぉぉぉ
トントンと優しく部屋のドアがノックされた
いつもだったらこのシチュエーションに
トキめいてるけど
今はそんな気分になれない。
部屋に入った兄は
少し難しい表情をしていた。
私のせいだし、
私がちゃんと、考えて行動してなかっただけだし
兄はベットに座り
だるまになってる私の頭を優しく撫でてくれた
そう、私はお兄ちゃんが、
バレーを楽しそうにしてる
お兄ちゃんが好きなんだよ。
そういうと、お兄ちゃんは立ちあがり
部屋を出ていこうとする。
そう言って部屋のドアを閉めて出ていく。
私は、翔陽と影山に出会って
バレーに真剣に向き合う姿をみて
凄いな、いいなって思えた。
私も一緒になって、
その夢を見たいなって思った。
ただの憧れの目で見てるんじゃなくて
一緒に頑張りたいって。
練習して、馬鹿やって、
すごく楽しかった。
ーーーピロンと
携帯に通知が来る。
《明日、来い。》
影山短文すぎでしょ。
てかもう命令だしね。
私は我慢できずクスッと笑ってしまった。
私は布団から抜け出して兄の待つ食卓に
降りていくのだった。
この、答えはもう少し待ってて…