第16話
二口先輩!!
なんだかんだで、
烏野バレー部マネージャーに就任し、
毎日楽しく生活してます。
去年も同じようにマネ業はやってたんで
特に大変なことは無かったんだけど、
やっぱり
バレーの見方が変わったからか、毎日楽しい。
伊達工の時はつまらなかった訳じゃないけど、
目標を持ってやってるっていうのが
今までと違う所だろう。
ピロンーーーー
携帯にメッセージが入る。
確認をすると珍しく兄が最寄り駅で
待っていてくれてるらしい。
私は直ぐに電車に乗って
最寄り駅を急いだ。
ーーーーーーーー
駅から出ると兄の姿は見当たらなかった
そう言って後ろから驚かしてきたのは
二口堅治。
逃げ出したあの日以来の再会に、
すっごく気まずい。
そう言いながら私の横に立つ。
え、帰った?
でもメッセージ。
私は兄にメッセージを送り携帯をしまう。
先に歩き出した二口先輩の後ろをついていく
あんな事の後ですっごく気まずい
でも、二口先輩はいつもどうりで
どうしたらいいか分からない
先に口を開いたのは先輩だった
いや、なんかめっちゃトゲあるんですが、、
そうだよね、、、
1年間は一緒にいたのに、
わざわざほかの学校のマネージャーなんて
そう思われて仕方ない。
私は足を止める
先輩も足を止めて私の方を見る。
私は涙が止まらなかった。
大好きな人達と敵同士になってしまう。
かおがあげられない。
先輩は、私の頭をクッシャクシャにする。
なんで、そんなこと言うんですか。
いつもみたいに、悪態ついてくれたら、
いいのに。
ゆっくりと私の顔に手を当てて
涙を親指で優しくぬぐう、二口先輩。
ニカッと笑うと
また頭をくしゃくしゃにする
私は二口先輩の隣を歩く。
歩くペースをなんだかんだ
合わせてくれる先輩に、私は
少しキュンとした。
まぁ、お兄ちゃんには全く敵わないけどね!