__浬side__
今日は里帆姉と鹿児島に行く日だ。
七瀬のご両親は俺のことどう思っているのだろうか。
"ほら、浬行くよ。"
「あぁ。」
"アンタ緊張してんの?笑"
「少し。」
"らしくないなぁ、"
確かに、緊張するなんて俺らしくない。
でも怖いのだ、なんて言われるか。
「よし、行くぞ。」
"うん。"
・
・
新幹線で揺れること数時間、俺達は鹿児島に着いた。
"浬、鹿児島に来たことあるんだっけ?"
「1度だけな。」
"ふーん。"
里帆姉はどう思ってるんだろう。
この人の事だから緊張…してるわけないか。
・
・
"本当にここなんだよね?"
「あぁ、‘佐倉’って書いてあるから。」
初めて、前に七瀬にもらった住所の書いた紙が役に立った。
"よし、インターホン鳴らすよ?"
「ちょっと待て、深呼吸。」
ご両親になんて言われるか分からないけど、俺の思っている事を全部話す。
謝罪、経緯…そして七瀬を愛していた事。
「よし、行こう。」
許して貰えなくてもしっかりと伝えるんだ。
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follower様100人越え有難う御座います.😿
そしてこんな初心者の小説を見てくださり有難う御座います..😖
これからも皆様に楽しんで頂ける様な小説を作って行きますので宜しくお願いします🙇🏼♀️
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!