第8話

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627
2019/07/20 01:15
me
me
ぐくくん
グク
グク


今日ぐくくん不機嫌な日なんです

でも私だってあの日だからイライラしてる。


me
me
もういいよ他の人にやってもらうから
me
me
もう私が名前呼んでも振り向かないで
私の名前も呼ばないで


なんて言っちゃって…

でもぐくくんはそんな私に見向きもせず、パソコンを見ていた。



部長
あなたくん今日もお疲れ様
me
me
お疲れ様です
部長
ノルマも達成してるし今日も残業無しで帰っていいよ!
me
me
ありがとうございます。
部長
ちょんは終わってないんだからもちろん残業だぞ!
グク
グク
はい
部長
じゃ、そゆことで。
me
me
はい。失礼します。


部長のデスクを離れ、自分のデスクに直行。
すぐに身支度を整えて、薄いコートをはおる。





いつもなら、
グク
グク
ぬなぁ…これ手伝ってくれませんか…?

って可愛い上目遣いで聞いてくる。

でも今日は
グク
グク
どけてください
グク
グク
資料とりたいんです
そう冷たく言ってきた。


















それから何時間経ったことだろう。







prrrrr
me
me
もしもし
社員
もしもしあなた先輩ですか?
me
me
そうだけど?
社員
ぐくがべろべろに酔っちゃって
社員
迎えに来てあげてください
me
me
ごめん無理なの
社員
一人じゃ歩けないんですよ…
me
me
わかった
車で40分












社員
あなた先輩ー!
me
me
おぉ
社員
ぐく!あなた先輩来てくれたよ!
グク
グク
え…ぬなぁ?
来てくれたのぉ?
社員
もういいから!あなた先輩お願いします。
me
me
わざわざありがとね
社員
はい!
もちろん帰りの車では爆睡。






















me
me
ぐくくん家ついたよ
グク
グク
んん…ぬなのお家?
me
me
あなたの家でしょ
グク
グク
やだぁ…ぬながいいよ…


そう言うと私にギュッと抱きついてきた。
グク
グク
えへ…ぬな大好き…
me
me
重たいから早く家に入って



まだお昼のことを引きずってる私が情けない。










ソファに寝かせると
グク
グク
ぬな怒ってるのかなぁ…?
グク
グク
なぁお前どう思う?


酔いすぎてまだ同僚と飲んでる幻覚を見てるぐくくん。
グク
グク
ぬな傷つけたかなぁ…
グク
グク
でももう俺の名前呼んでくれないんだって…
グク
グク
俺っ…泣きそうなんだよっ…


そう言うとぐくくんの目から涙がいくつもこぼれてきた。
グク
グク
ぬなって呼べないっ…
グク
グク
ぐくくんって呼んでくれないっ…
me
me
ぐくくん…?
グク
グク
今日ぬなお腹痛そうだったし…
グク
グク
ほんとは俺が看病してあげるはずだったのに…
グク
グク
最後に呼んでもいいかなぁ?
グク
グク
いい?あなたぬな?
グク
グク
あ、言っちゃった〜ㅋㅋ
me
me
グク
グク
ごめっ…ん…ねっ…っ…


どんどん溢れてくるぐくくんの涙。


me
me
ぐくくん
涙で濡れた頰をハンカチで拭いてあげる。
me
me
呼んであげるよ…?
グク
グク
なんかあなたぬなの声聞こえたぁ?
グク
グク
どんだけぬなのこと好きなんだろㅋㅋ



今日はそっとしておいてあげよう。

















































ハグは私のサービス。

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