今日ぐくくん不機嫌な日なんです
でも私だってあの日だからイライラしてる。
なんて言っちゃって…
でもぐくくんはそんな私に見向きもせず、パソコンを見ていた。
部長のデスクを離れ、自分のデスクに直行。
すぐに身支度を整えて、薄いコートをはおる。
いつもなら、
って可愛い上目遣いで聞いてくる。
でも今日は
そう冷たく言ってきた。
それから何時間経ったことだろう。
prrrrr
車で40分
もちろん帰りの車では爆睡。
そう言うと私にギュッと抱きついてきた。
まだお昼のことを引きずってる私が情けない。
ソファに寝かせると
酔いすぎてまだ同僚と飲んでる幻覚を見てるぐくくん。
そう言うとぐくくんの目から涙がいくつもこぼれてきた。
どんどん溢れてくるぐくくんの涙。
涙で濡れた頰をハンカチで拭いてあげる。
今日はそっとしておいてあげよう。
ハグは私のサービス。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。