その日の放課後 。
柴崎「 おいさとm … 」
里見「 さよならっ 、!!! 」
声を掛けられる前に ダッシュで教室から出ていく 。
明智「 こら里見ー廊下は走らない 」
里見「 明智先生ほんとごめんなさい私の命がかかってるんです ! さよなら !! 」
柴崎「 おいこら里見 !! 」
女子「 キャーーー!!!!! 」
柴崎「 チッ 、 」
取り巻きの女子たちのおかげで なんとか逃げ切ることは出来た 。けど …
校門には 眼鏡の女性の姿が 。
あれは絶対 …
内田「 あなた ! 」
… 知らないフリをしよう 、他人のフリ他人のフリ 。
そんなわたしの思いとは裏腹に 女性は私の方へ近づいてくる 。
内田「 やっぱりあなたよね〜 ! 無視しないでよ寂しいなあ 」
里見「 何の用ですか … 」
内田「 なによその態度 。仮にも貴方の 元マネージャー よ ? 」
里見「 もう芸能界に戻るつもりはありませんから 。それじゃあ 」
内田「 あっちょっと 、 」
もう関わらない 。
もう戻らない 。
私の人生は 私が決める 。
誰になんと言われても 私は一般人として生きていく 。
そう 何度も心の中で誓った 。
染谷「 あいつ 無理そうですよ ? 」
内田「 や〜困ったわね 、社長直々の頼みだもん 」
柴崎「 ちょっと様子見るしかないんじゃないっすか ? 」
染谷「 それか 無理矢理俺たちの仕事に連れて行くとか 」
内田「 いいわねそれ ! 」
柴崎「 いやいやそれ誘拐 」
後から来た2人と内田マネージャーとの間で こんな会話が繰り広げられているとは 露知らず 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。