第35話

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2021/03/13 10:48
江口「あなたちゃん。大丈夫?」
そう言ってドアを叩く江口さん。
あなた「はい」
弱々しい返事をして布団にくるまる。
ドアを静かに開けてベッドに近寄ってくる。
そういえば、私
ずっと江口さんの家に居るな
そろそろ帰らないと。
あなた「あの、明日家帰ります。」
そう言うと江口さんは目を見開く。
どうして
どうしてそんな悲しい目するんですか____。
_________________江口さんside
江口「そっか。」
明日家帰ります。
その言葉が自分の頭の中でグルグルと回る
彼女がベッドにいる生活。
約1週間程だろうか?
彼女がストレス性高体温症発表後の活動休止が始まってから
いつもより週刊誌だとかによく追われた。
でも、それが気にならなくなるくらい
家に帰るのが楽しみだった。
おかえりなさい。と返ってくる優しい声
無理に立とうとする彼女を宥める日常
当たり前になりつつあった
終わりは知っていたけれど
出来れば
彼女を閉じ込めておきたい………。
あなた「ちょ、江口さん!泣かないでくださいよ!」
焦っている表情で自分を見る。
俺泣いてんだ__。
束縛されたくない。
って俺言ってたのにな。
俺はするとか笑



我儘だな。
でも、
そのわがままを作ったのは











あなたちゃんなんだよね。

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