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第39話

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2022/06/12 03:23
江口「俺のことどう思ってる?」
唐突な江口さんからの質問だった。
このまま居候することになって3日目。
その後どんどん熱は下がり仕事復帰間近という時だった。
あなた「どうって……?」
江口「いやだから。好きでもない異性の家に居座るってなかなかないじゃん?」
あなた「だからもしかして、と?」
江口「うん。」
即答である。
目がまじだ。
あなた「優しい先輩、お兄ちゃんみたいな……」
そう言った瞬間に先輩がしょぼんとした顔をする。
江口「彼氏じゃねーの…」
そう言って私の頭を叩く。
あなた「な、」
顔がぶわっと熱くなる。
江口「んー?お兄ちゃんだよ~?」
そうやって揶揄って笑う江口さんの頬は少し赤くて、
あなた「こ、こくはくとかとおしてないのに、かれしは、、、、」
江口「だーかーら、今したじゃん?」
あなた「えっ今のが告白なんですか?」
江口「俺に何求めてるの?」
少しの沈黙の後2人でぷっと吹き出す。
あなた「確かにそうですね笑」
江口「それは酷い。」
頬を膨らませ怒るような素振りをみせる江口さんは図体と比べて子供っぽくてなんとも可愛らしかった。
江口「で、返事は?」
あなた「なんて言うか分かってるくせに」
江口さんは私の頭を撫でて困ったように笑った。

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