第9話

日本代表
2,054
2019/12/30 11:21
灰崎は時計をチラっと見た。







もうすぐ出ないと間に合わないかもしれない。



そして明日人に声をかける
灰崎
おい、もうすぐ行かねぇとやばいぞ。
明日人
うぉ!?ほんとだ!
野坂
寂しいけど…頑張れ。
灰崎
頑張るも何も、運だけどな。
お前こそ、手術頑張れよな!
灰崎は意外と天邪鬼なのかもしれない。



素直に嬉しいっていえばいいのに、、






明日人はそう思った。
明日人
じゃあ、野坂、バイバイ!
灰崎
…あばよ。
野坂
あぁ。



2人が腰を浮かした時にドアを開ける音がした。
西蔭
…お前ら、スイカ食べていかないのか。
明日人
あ、、ごめん!選考会行かなきゃなんないんだ!
西蔭
そうか…




西蔭が微笑んだ。
西蔭
頑張れよ。




明日人は目を丸くした。

あの西蔭が笑っているのだ。






明日人は応援してくれている人達の思いを胸に病室を出た。






•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚




明日人たちの目に大きなフィールドが映る。





明日人
(ついに、ここまで来たよ。母ちゃん。次は世界なんだ。)



たくさんの仲間とも合流し、席に着いた。


親友の氷浦が声をかけてくる。
氷浦
…選ばれるといいな


もう1人の親友、万作も加わる。
万作
だな…!ここまでこられるとは思わなかった。



雷門の女子選手、のりかが黄色い声でそれらに応じる。
のりか
頑張ってきたもんね!






みんなではしゃぎながら発表を待つ。




でも、その裏腹で明日人はドキドキしていた。



















しばらく時間が経つと、雷門の監督、超金雲がフィールドの真ん中のステージに上がって来た。


彼は日本代表の監督に選ばれたのだ。
超金雲
さぁ!皆さんお待ちかね!日本代表のメンバーをはぁぁぁぴょぉぉうしまぁぁあぁぁす!
明日人
いよいよだな…!







その頃、病室でテレビを見ている者がいた。


野坂と西蔭だ。
野坂
楽しみだね。クスッ
西蔭
はい、野坂さん。


















超金雲がボタンに手をかける。







たくさんの人が息を飲む。



超金雲
ポチッとな♡


すると、スクリーンに画像が映し出された。






明日人が思わず立ち上がる。



灰崎も顔をほころばせた。





明日人
や、やった…




そして飛び上がる。
明日人
日本代表に選ばれたぞぉーーーーーー!



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