灰崎は時計をチラっと見た。
もうすぐ出ないと間に合わないかもしれない。
そして明日人に声をかける
灰崎は意外と天邪鬼なのかもしれない。
素直に嬉しいっていえばいいのに、、
明日人はそう思った。
2人が腰を浮かした時にドアを開ける音がした。
西蔭が微笑んだ。
明日人は目を丸くした。
あの西蔭が笑っているのだ。
明日人は応援してくれている人達の思いを胸に病室を出た。
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明日人たちの目に大きなフィールドが映る。
たくさんの仲間とも合流し、席に着いた。
親友の氷浦が声をかけてくる。
もう1人の親友、万作も加わる。
雷門の女子選手、のりかが黄色い声でそれらに応じる。
みんなではしゃぎながら発表を待つ。
でも、その裏腹で明日人はドキドキしていた。
しばらく時間が経つと、雷門の監督、超金雲がフィールドの真ん中のステージに上がって来た。
彼は日本代表の監督に選ばれたのだ。
その頃、病室でテレビを見ている者がいた。
野坂と西蔭だ。
超金雲がボタンに手をかける。
たくさんの人が息を飲む。
すると、スクリーンに画像が映し出された。
明日人が思わず立ち上がる。
灰崎も顔をほころばせた。
そして飛び上がる。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。