第77話

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2023/03/30 06:00


鬼哭アザミ…、


俺がいない所で、凪ちゃんに危害を加えて…ッ!(怒)

悪いヤツなんだが、凪ちゃんはさほど気にしていない、何故だ…(?!)

凪ちゃんより、先に空閑が爆発しそうだぞ。

空閑 茜 (クガ アカネ)
東堂くん!!

噂をすれば空閑が走りながら談話室に駆け込んできた。
東堂 尽八
そんなに急いでどうした、
空閑 茜 (クガ アカネ)
凪海見なかった?!
東堂 尽八
見てないが…空閑、もしかして?
空閑 茜 (クガ アカネ)
YES、部屋に居ない☆

現在時刻、朝の6時前。

東堂 尽八
俺は、山に行って探してくる。
空閑 茜 (クガ アカネ)
私は、ランニングコース付近を探してくる

ロードに乗って、手分けして探しにペダルを回し始めた。

夏でも、山の朝は涼しく気持ちいい風が吹いている。



やはり、箱根はいい所だ。そんなことを改めて感じながら、回し続け、山頂が見える。


東堂 尽八
ここにいたのか、凪ちゃん。

そこには、柵に手を置いて日の出を眺める山神の姿があった。


朝日に照らされている凪海は、誰もが見惚れてしまってもおかしくないほどに美しく、麗しかった。

東堂 尽八
…__
 
山神 凪海 (サンカ ナナミ)
東堂くん、来てたなら声かけてくれてもいいのに。

少し微笑みながら、俺を見る凪ちゃん。

山神 凪海 (サンカ ナナミ)
日の出、見ていかない?


少し眉を下げて、指を太陽に向けて指す凪ちゃん。

山神 凪海 (サンカ ナナミ)
〜♪

…俺は、やっぱり凪ちゃんが好きだ



 
東堂 尽八
日の出を見終わったら、寮に戻るぞ。
山神 凪海 (サンカ ナナミ)
まだ、私走りたい🥺
東堂 尽八
ぐっ…、ッ駄目だ。
空閑が、心配しているからな、
山神 凪海 (サンカ ナナミ)
そっかぁ…、茜も日の出見れたら良かったのにね、


二人、横に並び日の出を拝み、山を下りる。


東堂 尽八
凪ちゃん、
山神 凪海 (サンカ ナナミ)
なーに、
東堂 尽八
…呼んだだけだ!
山神 凪海 (サンカ ナナミ)
何それ、(笑)

笑い声が聞こえて、少しした時凪ちゃんが衝撃の言葉を口にした。

山神 凪海 (サンカ ナナミ)
尽八くん。
東堂 尽八
?!

な、なぎちゃんが、俺を「尽八」って….、(!!)

山神 凪海 (サンカ ナナミ)
ふふっ、呼びたかっただけ、


なんだ、この可愛い生物は。

どこの図鑑にも、載っていないぞ(???)

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