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第12話

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36
2019/10/03 07:18
私は二階にある奈々ちゃんの部屋に案内された
奈々
奈々
どうぞ~
おぉ、予想はしてたけど広い...!!!

そして可愛い!

ウサギやくまのぬいぐるみ

ピンク色でレースのカーテン

床にしかれたカーペット

全部キチッと整理されてて、なんか流石さすがだなって感じる

清香が整理するの苦手だからかな、なんか新鮮
あなた

広いね~!

奈々
奈々
そうなんです。落ち着かなくて
そう言いながら、ソーダの入ったコップとお菓子を机に並べてくれた。
あなた

話ってなんだった?

奈々
奈々
清香さんの事で...
奈々
奈々
私、実は───




























.
奈々
奈々
いじめ、られてたんです
あなた

──え?

奈々ちゃんの肩が小刻みに震えてる。

かける言葉が見つからない。

奈々ちゃんは話を続けた
奈々
奈々
愛美まなみさんっていう人に
奈々
奈々
私、お母さんが外国人でハーフなんですけど
奈々
奈々
それで目が青いんです
奈々
奈々
それが気持ち悪いって
奈々
奈々
それを清香さんに助けてもらったんです
奈々
奈々
でも、そうしたら清香さんが虐められて
奈々
奈々
旧校舎、行ったんですよね
奈々
奈々
...見ちゃいましたか?
あなた

うん...

あなた

話してくれて、ありがとう

奈々
奈々
大丈夫ですよ
あなた

私、見たよ

あなた

清香が虐められてるとこ

あなた

でも、どうすることも出来なかった

あなた

逃げちゃったんだよ

あなた

自分が、情けない...!

いつの間にか目から熱いものが溢れだしていた。
奈々ちゃんは、泣き続ける私の背中を何も言わずさすってくれた─────

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