どうして恋人のように見つめ合うのか。
俺たちは薄々分かっていた
新しいテヒョンとあなたがお互いに恋に落ちかけていることを
一番嫌な事だった。
テヒョンとあなたは確かに恋人の''ように''仲が良かった
でも恋人に持つ感情は持っていなかった
でも一緒にいる時間が長くなれば
ジミンとグクとの時間が減ることになれば
きっといつかは恋心を持ってしまう
普通なら別にグク達に別れを告げて付き合えばいい
でも記憶がない場合は違う
テヒョンは誰と付き合ってたかも知らずに
あなたと付き合うことになる
そうなればグクはどうなる…?
あれだけテヒョンの事を愛していたグクはどうなる…?
グクはアイドル以前に生きていることも辛くなるだろう
だってあれだけ愛していたんだよ…?
どうやったら記憶が戻るのか分からない。
あれからグクは活動休止になった
部屋に閉じこもってしまったのだ
ご飯も食べず只々テヒョンとグクが笑いあってる
写真を眺めてる
でも食べなければ死んでしまう
だからテヒョンにご飯を持って行ってもらうことにした
コンコン
そこで見たのは
テヒョンとグクが笑い合っている写真を握って
涙を流して寝ているところ
そういってテヒョンを追い出した
バタバタバタ!!!
バタン…
テヒョンは倒れた
起きたのは2日後。
そこで俺たちはこの世にないくらい喜んだ
テヒョンの記憶が戻ったのだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。