🐭『あなた、今回のターゲットだ。』
ボスのミン・ユンギに乱雑に渡された資料をみる。そこには、パク・ジミンと記されていた。
「あのジミンさんがターゲット…」
思わず声に出していたようだ。
🐭『知り合いか?』
ボスに怪訝そうな目で見られた。
「いえ。」
曖昧に返事をしながらもう一度目を通す。やはり”俳優”のパク・ジミンだった。
今、世界で最も注目されている人物だ。このような職に就いている以上知らない訳がない。
🐭『期限は3年。しくじるなよ。』
その鋭い目は何度見ても背筋が凍るもので、小さくため息をついた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。