あたしは、初めて恋をした
初めて恋を知った
あたしが恋をした相手は
有名人である廉くんだった
最初はこれがなんなのか?
そんなの、分かんなかった
だけど、あなたといる時になるこの胸の鼓動は
恋を知らせるもの
あたしは、恋をしている
今日は学校へ二人で登校していた
そんなとき、廉くんが誰かから呼び止められた
本当に知れてよかった
あたしの、中に廉くんが存在して
廉くんと出会わなければ、知ることの無かったこの世界
あ、恋って素晴らしいんだね
誰かを好きになるだけで、心が暖かい……
出会ってくれてありがとう
見つけてくれてありがとう
だけど、ファンの子だと分かっているのに
廉くんが、誰かから声をかけられるのがこんなにも寂しい
これは、何だろう?
何もかもが初めてで、頭が追いつけない……
そんなとき、学校で若菜ちゃんが待ってくれていた
なんだかすごいな……
以心伝心で
そう言ってあたし達は、歩いていった
その時感じた違和感が何だったのか、気づいていればよかった
そこに取り残されたものは、そこにいるものに対して嫉妬を残す
そうしてあたし達は、嫉妬の嵐になる
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。