昨日あたし達は、わかなちゃんと一緒に学校へ向かった
その時初めてあたしは、ファンの子を見た
その的に、その子の目に気づくんだった
廉くんは、きづいてもなにもしないだろうけどあたしが気づくんだった……
朝学校へ着くと、みんなの間である噂が流れていた
恐らく、あの日の子が載せたのだろう……
昨日廉くんに告白してきた子は、あたし達が歩いている姿を最後まで見送り続けた
あたしはその時、『優しい子。』と思っていた
だけどそれは、優しさではなく『妬み』だった
人は印象だけじゃ決められない
その噂は既に、学校全体に広まっていた
廉くんは有名人
ただでさぇ、有名人なのに下手な噂が流れれば廉くんにまで……
周りの廉くんを見る目がいつもと違う
ヒソヒソと、声が飛び交う
だって、すぐ凹むし……
大丈夫かな……
え、えー……
本当にそんなんでいいの??
廉くんは、かっこいいな
いつも真っ直ぐで人気者で……
こんなに大好きなのに、こんなに近いのに……
距離が詰めれないや……
廉くんは、憧れでもあるけどあたしの初恋の人
本当はもっと綺麗な人があなたの隣に似合うんだろうな……
あたしで良かったのかな??
綺麗な人と並んでる姿を見ると、すごく羨ましい……
あたしは、廉くんに釣り合う女ですか?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。