あたし達は、母に会うため街を歩いていた
その楽しい会話で、心が少し落ち着いた
本当にありがとう!
そう、話しながら歩いていると家にたどり着いた
そうして、家のチャイムを鳴らす
\ピンポーン/
ガチャ
れ、廉くん……
あたしのお母さんはあなたを世話してないですよ……。
さすがに、ははも黙ってしまった
廉くんは、緊張のあまり頭がパニックだった。
予想以上に母の言葉は、辛辣だった
こーなるとわかっていまが、いざとなるとやっぱり
現実逃避をしてしまいそうになる
言われて当たり前のことだ
だけど……
母は黙ってしまった。
その口調は、知ってるような口調だった
だれもが知っている口ぶりに驚いている時
母は次の言葉を放った
衝撃だった
あぁ、そうか
ずっと独りで戦っていたのか。
あたしにも話さず独りで……
結果現実逃避を繰り返していたのはあたしだった
あたし一人の現実逃避劇場だった
母は、やっぱり強くたくましかった
*なにか守るためなら人は強くなる。
その言葉が1番にあう
もっと早く気づいていればよかったのかな?
そしたら……。
そう思ってる時呟いた
廉くん……。
いつもあなたの言葉は優しくて暖かくて
あたしの心を溶かしてくれるすごい人。
人を想い泣き、人を想い笑い、人を想い怒り叱ってくれる廉くんだからきっとあたしは好きになったんだ
いゃ、『きっと』ではなくて正真正銘だ
人の優しさに、信じることが出来なくて
上辺だけで誰かに合わせて笑って誤魔化して生きていたあたしを溶かしてくれる人
それが、本当の優しさでなければなんとゆうんだろうか?
あぁ、この人を好きになってよかった。
あなたと出会えてよかった。
あたしの大切な人は、とても優しい人
これから起きるあなたとの時間にワクワク胸を鳴らしている
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!